ガソリン価格の上昇が財布を直撃している。五月以降、最高値を毎月更新しており、今月に入りレギュラー一リットル当たり百八十円台の給油所も相次ぐ。
あまりに急激な値上がりに、だれもが安閑としてはいられないのだろう。エコドライブに関心が高まっているという。もともと地球温暖化の原因となる二酸化炭素(CO2)の排出を減らす方策として国が提唱してきたが、ガソリンの消費を抑える運転方法でもあることが注目された。
日本自動車連盟(JAF)が会員などを対象に講習会を開いている。ポイントは、発進時に緩やかにアクセルを踏み込み、先の状況を見て、アクセルを一定にして走行することだ。急発進や急加速は禁物で、燃費が10〜20%改善できるという。
実践が広がっているのだろうか。最近高速道路を走っていて、走行車線を一定速度で走る車が目立つ。一般道でも心なしか、スピードを抑えた車が増えているように感じる。
ただ、交差点での発進が遅すぎたり、ノロノロ運転によって渋滞が生じれば、CO2の排出が増えることにもなる。周りの状況も考えた円滑な運転が欠かせない。
エコドライブについて、もっと周知を図ることが必要だ。イライラせず、ゆとりを持った運転が、安全だけでなくCO2削減と燃料代節約にもつながる。