笑いと切なさがいっぱいつまったキャラメル箱

ハーフタイムシアター東京公演が千秋楽

安藤 悠太(2008-07-04 17:00)
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 6月29日、演劇集団キャラメルボックスの10回目のハーフタイムシアター東京公演が千秋楽を迎えた。今回は人気作「ハックルベリーにさよならを」と新作「水平線の歩き方」の上演。今後は7月6日~13日(新神戸オリエンタル劇場)、7月18日~20日(名鉄ホール)で上演が予定されている。

パンフレットの中には裏話がつまっている(撮影:安藤悠太)
 キャラメルボックス独特のハーフタイムシアター。これは60分の短編演劇を、1日に2作品上演するというもの。1日に両作品見ることも、どちらか片方のみ見ることも可能だ。休憩時間中の加藤昌史(製作総指揮)のトークの中で冗談交じりに、こんな言葉が飛び出した。

 「ハーフタイムシアターはやればやるほど赤字なんですよ。だからこれまでも、ずーっとやめようやめようって思い続けてました。今も思ってます(笑)」

 では、それでもこの企画を続ける理由は何か。それはハーフタイムシアターがキャラメルボックスの、そして“演劇”自体のコマーシャルの役割を果たすからだという。

 演劇というのは多くの人が気軽に見に行くものではない。超有名俳優が出ている大作映画のほうが安く、時間も90分程度と手軽な場合が多い。

 演劇のチケットはどんなに小さな劇団でも数千円はするし、上演時間も2時間を越えるものが多い。

 そんな理由から、普段演劇になじみがない。そういう人に劇場へ足を運んでもらいたいという願いがハーフタイムシアターを動かしている。

 上演時間は60分、チケットは4000円。60分なら途中で寝てしまうこともないし、映画に比べればまだ割高だけれど値段もそこまで高くない。仕事帰りに同僚と飲みに行かずに劇場に行くと思えば……。

 手の届きやすいところに演劇を持ってくることで新たな客層に演劇を、そしてキャラメルボックスを知ってもらいたいというのが加藤の願いだそうだ。

 誰もが共感できる笑いと切なさがいっぱいつまったキャラメル箱は今回も健在。今まで演劇になじみがなかった人、ぜひ、神戸公演・名古屋公演に足を運んで下さい!

【編集部注】 誤字を訂正しました。(2008/7/5 11:25)


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