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2008年7月 5日 (土)

労働者は資本家になるべき論

前回記事の補足です。

昔は労働組合って意味があったけど、産業構造が変われば、その役割も当然変わるだろう、というお話しです。

昔は、産業の中心が工業だったんで、これは工場を建てたり在庫を抱えたりで、会社を作るには膨大な資本が必要だったんで、組合員に「経営者になれ!!」「MBOしろ!!」と言っても不可能で、労働組合も意味もあったんですが、サービス業中心の社会になってくると、創業時に必要な資本も少なくてすむので、労働組合も経営者(資本家)側に簡単に立てちゃうわけです。

特に派遣業なんて、ほとんど資本が要りませんからね。
よく経営者の創業苦労話で、
「机ひとつ、電話一本から始めました」
なんて話がよくありますが、いまなら連絡を携帯とメアドにしておけばOK。
オフィスすら要りません。

会社なんだから固定電話も必要、という感覚もまだまだありますが、
「派遣問題を解決するための派遣会社です」
というふれこみなら、
「連絡先は携帯しかありません」
と言っても、世間は納得するでしょう。

携帯電話と日雇い派遣問題はセットですから。

必要なのは、登録してくれる労働者と契約してくれる取引先。
グッドウィルは両方持ってます。
無いのは、社会的信用。
だから、派遣ユニオンとか、格差問題に取り組んでいるNPOなどには、
ものすごいチャンスなんです。

いまならグッドウィルなんか、1円で買えちゃうかもしれません。

そんな値段で買って、雨宮処凜さんあたりに社長をお願いできれば、
マスコミ取材もバンバン来て、会社の宣伝も楽勝です。

営業も楽勝です。

NPO法人化したグッドウィルと契約しない企業は、社会的責任を果たしてないということなりますから。

派遣問題とか格差問題の本質は経済の問題ですから、根本的に解決するには、ものすごくたいへんです。
経済学から変えていく必要がある。

でも、目の前の派遣問題をなんとかしたいなら、派遣社員による派遣会社は、問題解決の大きな一歩になるはずなんです。

繰り返しますが、格差問題、派遣問題に取り組んでいる活動家やNPOの皆さんは、グッドウィルを買って下さいな。お願いしますよ ε=(>ε<)プーッ!(竹井)

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コメント

「派遣ユニオンとか、格差問題に取り組んでいるNPOなどには、
ものすごいチャンスなんです。」

なるほど!

NPOも事業領域そのものにまで進出すれば、派遣問題、格差問題の解決のモデルを創れるということですか!

すばらしい!

しかし経営能力が問われますねえ

経営者というのは特殊技能者なんです。訓練しても、最期の所は天性のものが必要です。
それは倒産経験した元社長のあたしがよく知ってます。

もし竹井さんの期待するような展開になったら、日本のNPOは一気にステップアップしますから
ぜひ、出でよ、経営能力もつNPObud

投稿 大浦 | 2008年7月 5日 (土) 19時48分

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