労働者は資本家になるべき論
前回記事の補足です。
昔は労働組合って意味があったけど、産業構造が変われば、その役割も当然変わるだろう、というお話しです。
昔は、産業の中心が工業だったんで、これは工場を建てたり在庫を抱えたりで、会社を作るには膨大な資本が必要だったんで、組合員に「経営者になれ!!」「MBOしろ!!」と言っても不可能で、労働組合も意味もあったんですが、サービス業中心の社会になってくると、創業時に必要な資本も少なくてすむので、労働組合も経営者(資本家)側に簡単に立てちゃうわけです。
特に派遣業なんて、ほとんど資本が要りませんからね。
よく経営者の創業苦労話で、
「机ひとつ、電話一本から始めました」
なんて話がよくありますが、いまなら連絡を携帯とメアドにしておけばOK。
オフィスすら要りません。
会社なんだから固定電話も必要、という感覚もまだまだありますが、
「派遣問題を解決するための派遣会社です」
というふれこみなら、
「連絡先は携帯しかありません」
と言っても、世間は納得するでしょう。
携帯電話と日雇い派遣問題はセットですから。
必要なのは、登録してくれる労働者と契約してくれる取引先。
グッドウィルは両方持ってます。
無いのは、社会的信用。
だから、派遣ユニオンとか、格差問題に取り組んでいるNPOなどには、
ものすごいチャンスなんです。
いまならグッドウィルなんか、1円で買えちゃうかもしれません。
そんな値段で買って、雨宮処凜さんあたりに社長をお願いできれば、
マスコミ取材もバンバン来て、会社の宣伝も楽勝です。
営業も楽勝です。
NPO法人化したグッドウィルと契約しない企業は、社会的責任を果たしてないということなりますから。
派遣問題とか格差問題の本質は経済の問題ですから、根本的に解決するには、ものすごくたいへんです。
経済学から変えていく必要がある。
でも、目の前の派遣問題をなんとかしたいなら、派遣社員による派遣会社は、問題解決の大きな一歩になるはずなんです。
繰り返しますが、格差問題、派遣問題に取り組んでいる活動家やNPOの皆さんは、グッドウィルを買って下さいな。お願いしますよ ε=(>ε<)プーッ!(竹井)
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コメント
「派遣ユニオンとか、格差問題に取り組んでいるNPOなどには、
ものすごいチャンスなんです。」
なるほど!
NPOも事業領域そのものにまで進出すれば、派遣問題、格差問題の解決のモデルを創れるということですか!
すばらしい!
しかし経営能力が問われますねえ
経営者というのは特殊技能者なんです。訓練しても、最期の所は天性のものが必要です。
それは倒産経験した元社長のあたしがよく知ってます。
もし竹井さんの期待するような展開になったら、日本のNPOは一気にステップアップしますから
ぜひ、出でよ、経営能力もつNPO
投稿 大浦 | 2008年7月 5日 (土) 19時48分