2008年01月26日

本編3-18  モンスターペアレンツ


 9月30日のイベントは、まだ終わりではなかった。帰宅した俺は、いつものように郵便物のチェックをしたのだが、なにやら厚い茶封筒が俺宛に届いていた。差出人は、なんとアイナ・ユナ・マリカの親たちだった。

 6月に送った手紙の返信にしてはあまりにも遅すぎる。一体、今さら何を俺に伝えようというのだろうか。

 封を切ると、初めに目に入ったのは、連名の鑑だった。

 さて……思い出すのもおぞましい、言いがかりと誤解、思いこみに満ちたこの手紙について、ここに語ろう。心底不快でたまらないが、避けて通るわけにも行かないものゆえ、なんとか最後まで語り抜きたい。
 その前に一つ明言しておかなくてはならない。3人の親たちは、特に問題のある親ではなかった。だが、このような異常な事態に陥ると、親という生き物はやはり自分の子どもの言葉を鵜呑みにし、他者に全ての責任を負わせたがるものなのだ。わけのわからない要求を突きつけてくるバカ親を「モンスターペアレンツ」と呼んでいる昨今だが、本当のモンスターは、我が子のでまかせに乗せられ、一教師の人生を破壊してなお悪びれない恐るべき親たちなのだ。

 以下、手紙文を抜粋し、それに対して俺が赤字でコメントする形で進めていく。

>この手紙は、私達親の気持ちを、初めて伝えるものです。どうか、心の目をよく見開いて、心の耳をよく傾けて、読んで頂きたいと思います。必ずや、私達の切ない心情を解っていただけると信じております。

 いや……心の目って、何?そもそも、俺は常にきちんと目を開いて事実を見つめてきたが?そんな俺に、これ以上何を見ろと?それにだ、「切ない心情」を理解したら、俺や子どもたちを踏みにじったクソ校長・T田に鉄槌が下るというのか?本物の悪党を見抜くことも出来ない親が、なんという一方的な言い分か!この時点で俺は完全に悪者扱いであり、一人勘違いでもしているかのような言われようだ。どちらが事実を解っていないかは、俺のここまでの語りで明らかである。今からでも、T田の悪逆非道の動画記録や、あの一年間に貴様らの娘3人以外の児童が、どれほど俺のもとを訪れてアドバイスを求めていたかの記録を見せてやろうか?

>また、この手紙については、R町の教育委員会の方にも目を通して頂いております。その際、処分以降の先生の様子をいろいろと伺いました。私達は、本当に心を痛めております。

 ふう……まだ序章だというのに、脳みそ切れそうだ。

R町教育委員会?なぜ私信であるはずのこの手紙が、教育委員会にチェックされるのだ?
 これは、3人の親が自ら書こうとしたものではなく、R町教育委員会が後々俺を処分するための「口実」とするために、親たちに持ちかけて書かせたものと思われる。さらに、R町教育委員会から俺の話を聞いたというが、奴らはでっち上げでも何でもやって俺を処分しようと躍起なのだ。俺に関して「安心できる情報」など話すわけがないではないか!!
 そんなことも理解できずに、悪の組織からの偏情報をもとに俺への感情を害する親たち。
 この時点で既に、この手紙は事実を語るものではなくなっているのだ。

アイナの親から
>はっきり言いまして、今回の処分が正当か不当か、その事は私達の関知する所ではありません。それどころか、私達は、飛鳥先生には元より、(T田)校長先生にも、(S崎)教頭先生にも、Y田先生にもA藤先生にも、そしてS台小学校の先生方全員に対しても不信感でいっぱいです。大人の間で解決しなければならなかったことに子供たちを巻き込んでしまっていたこと。

 その点は解っているようだ。俺は、自分に責任が無いとは言っていない。自らの落ち度もあると認めた上で、許すことの出来ない真の悪党がいることを訴えているのだ。
 で、親の手紙にこのような記述があるというのに、教育委員会は頑なに飛鳥だけを悪党であると断じて譲らない。それも、R町教育委員会がいかに異常な集団であるかを示す事例である。


>私達は(子供をも含め)、先生が誰と付き合おうと、どこへ行こうと、何をしようと、制約するつもりはありません。ただ一つのお願いがあるだけです。それは、絶対にこの子たちの前に姿を現しては欲しくない、この一点だけです。

 だからそうしているではないか!!!いつ、誰がアイナたちに接触しようとしたというのだ!!!???
 ああ、ぶち切れそうだ。本当に、この言い分には……あまりの怒りにめまいがする。何度も言うが、飛鳥エイジは停職前も後も、アイナたちに近付いたことは一度もない!!
一体、誰からの、どんな情報をもとにこんなことを言っているのだ?それに、これを口実にしたいR町教育委員会は、処分の際に「親が恐怖を感じるほど、子供たちに接触を試みていた」などとあり得ないことをでっち上げるに決まっている。
 もうこの時から、飛鳥復帰阻止計画は着々と進行していたのだ。

 殺意さえ感じる。黒幕がT田なのかO沢なのか、あるいはN津川なのかはわからないが、すでに厄介者を追放するために、奴らはなりふり構わぬ行動に出ている。冗談ではない。このまま俺が全てを失ったなら、その時は、踊らせたヤツも、踊らされたヤツも、決して許すわけには、いかない!


>ところが、この子たちの耳に、ゆりのき公園で先生を見たとか、2丁目バス停付近で先生を見た等と、近頃入ってくるようになったのです。もちろん恐怖心も再び起こってきました。このことが事実なのか、それとも単なる噂なのか、私達は今の所、追及するつもりはありません。ただ、もし事実なら、なぜご自分が書いた念書に反する行為をなさるのですか?その目的は何なのですか?

 ……噂のもとは、なんとなく見当は付くが、本当に殺意を感じるな。断じてゆりのき公園やらどっかのバス停やらに現れたという事実はない!!それもR町教育委員会から聞かされた作り話ではないのか!?一体、どれほどの作り話が当時S台に流されていたというのか?考えるだに恐ろしい。そもそも、そんな目撃情報が盛んにこの親たちや教育委員会にもたらされること自体不自然である。それだけ、念書の内容が手当たり次第に漏らされているということになるではないか。
 目的もなにも、やっていないのだからあるはずもない。

俺は、北公園での教え子たちとの一時以降、マチを迎えたり送ったりするときでさえ、S台団地に立ち入ったことはもちろん、車で通過したことさえないのだ!!いい加減に目を覚ませ!!そうやってあること無いこと書き連ねれば、それだけR町教育委員会やM県教育委員会に「口実」を与えることになる。自分たちが体よく利用されているとなぜ気付かないのだ、この親どもは!!

>そして、その処分について新聞報道されたとき、この子たちにどれだけ好奇の目が向けられて傷ついたことか。先生もこのことで周囲から白い目で見られる云々と書いていましたが、それはこの子たちのせいだとでもおっしゃりたいのですか?

 いやいや……本当に、この手紙は「誰が」書かせたものなのだろう?誰もアイナたちのせいなどとは一言も言っていない。だが、こんな記述があれば、やはり教育委員会は処分の際の絶好の口実に利用できる。次々と有りもしない、考えもしていない言いがかりが「有るもの」として作り上げられていくこの手紙に、俺は何者かの「確実な意思」を感じて、怒りと共に背筋が寒くなる恐怖をも感じていた。
 それとな、誰も処分を望んでいないし、俺自身それほどのことをしたとは思っていないものを、ありとあらゆる手段で大ごとに演出したのは、誰?T田だろうが!!なぜあのクソ野郎への怒りが、そのまま俺への非難にすり替わっているのだ!?なぜ俺だけがどんどん悪人に仕立て上げられていくのか。こんな理不尽にさらされるこの激烈な怒りが、貴様らに理解できるか!!


>せっかく先生を慕っていたこの子たちの気持ちを、あなたは傷つけてしまったのです。子供たちはその傷を引きずっている、そしてこれからも引きずって行かなければならない、その事を、よく自覚してください。


 おいおい……まるで3人を傷つけたのが「飛鳥だけ」みたいな言い方だ……。俺のこれまでの語りでわかるように、3人を苦しめていたものは、断じて俺だけではない。

そもそも、俺だけが3人の苦しみの元凶なら、なぜ卒業式直前まで、いや、その後まで、あの子たちは俺のもとを訪れ、笑ってくれたのだ?

それとも何か?あの年度の10月29日に、あの子たちが俺の自宅にわざわざやってきてバースデイケーキを作ってくれた様子や、1月、オープンしたばかりの郡山ビッグアイの科学館に行って楽しく遊び回るアイナ・マリカの映像でも公開しないと、納得できないか!?

見たい人間には見せるぞ。本当に、信じられないほどあの子たちは笑顔だから!!もちろん俺も登場する。
 何度も言っている!俺には、数々の「証拠」がある。裁判では、裁判官がアホなので役に立たないようだが、広く一般に公開したら、どんな反応だろう。
 「飛Tまだ来ないで!!」と言いながら、俺から奪ったビデオカメラでケーキ作りの様子を撮影するアイナ。メチャクチャ梨だらけのケーキが登場して、やっぱりR町だなあと納得してみたり。
 そんなシーンも、いつか公開しよう。俺の中の真実の多くは、このような「動かぬ証拠」が数多く残っている。

 俺がS台に現れたという「証拠」はあるのか?写真やビデオはあるのか?あるなら見せてみろ!!あるはずがない……合成でもない限りはな。
 なぜ真実が通らず、言いがかりやでっち上げが処分の「立派な口実」とされるのか!?ふざけんなよ、クソ野郎どもが……。
 あ、いかん……。クールダウン×2……。


さて、次に紹介する「ユナ親からの手紙」は、もうお話にもならないとんでもない内容です……。今こうして読んでも、怒りではなく悲しみを感じます。なぜ、人間はここまで自分に都合良くものを曲解出来るのでしょう?

>飛鳥先生、今ユナは元気に中学校生活を送っていると思いますか?(中略)しかし、1学期休んだ日は、2桁になってしまいました。&&更にひどくなり、教室に入ると吐き気が襲って気持ちが悪くなり、保健室通いが頻繁になり、ついにカウンセリングを受ける様になりました。

 おい……まるでそれも俺が原因の様に言ってくれるが、そこが危険だとなぜ気付かない?ユナが俺のもとでどれほどの「イラスト」を残していったか知っているのか?

「教室じゃ描けないし、ここだと画材もたくさんあるから楽しいの。」と笑ったユナを、俺は今も鮮明に覚えているのだが、アレは夢だとでも?

以前アップした、「家出したい」というユナの殴り書きを思い出してほしい。母親の「あなたのことは何でも解ってる」という言葉に、ユナは怒りを感じ、家出したいとまで俺にもらしたのだ。筆跡鑑定なり、当時のイラストそろえてタッチ比較なりしてみるか?その検証が緻密であればあるほど、確実であればあるほど俺は嬉しい。なぜなら、真実は俺の中にあるからだ。
 中学校に進学したユナが、保身のために、あるいは親をこれ以上心配させないために嘘をついている可能性を、なぜ感じることが出来ないのか?だから、この親という生き物は「モンスター」だと言うのだ。
>学芸会、卒業式、飛鳥先生に見られているだけで足がすくみ、立っていられなくて倒れそうになって何度も練習できなかったこと、学校側と飛鳥先生の間で自分たちが理不尽な叱られ方をしていたのを知っていますか?


 本当に……いい加減にしろよ。
 学芸会は10月だ。獅子座流星群は11月。あの夜、俺の左腕を枕に寝息を立てたユナも、幻か?卒業アルバムの文集にも、ユナは流星群について書いているぞ。どういうことだ?

10月から俺の姿を見るとめまいがする女の子が、11月に、保健室で眠れずに俺の横で熟睡するとはどういうことだ?


 それと、俺の日記を見返すと、年末にユナは、俺のところに自分のゲームを持ってきて、「飛Tさ、裏コードって使えるよね。これ、レベル上げてくれるかな?」とな!!!!!!!!!
 更に、1月15日の記述「ユナからスケブ(スケッチブック)もらっちまった。いいのかな?まず、ありがとよ。」と!!
 そして、2月20日17:06。「ユナよりTELL。自律神経失調症とのこと。YTがイヤということだが……。ユナは強くなる必要は、ある。だが、担任が原因となると……これは気の毒だ。なんとかしてやれないだろうか……。」

 ホント、親ってヤツは子供にとって一番騙しやすい相手なんだろうな。日記も、こんな打ち直しじゃなくて現物を公開しようか?警察の付箋紙だらけのままの、日記をな。偽造の可能性もゼロではないが、少なくとも今突然存在が明らかになったのではなく、警察によって押収され、一部は証拠とまでされた日記だ。また、当時出かけた先の入場券や切符なども貼り付けてあって、限りなく当時のものである証拠を備えた日記である。
 読めよ、一度。
 また、「理不尽な」叱り方をしたのはY田だろうが!!俺は一度だって納得できない理由でユナを叱りつけたことは無い!!なぜユナを個人的にいじめていた担任の非常識行動まで、俺の責任にされるのだ?
 俺が怖いだと?
 怖くしてるのはお前だろうが!!こんなにも身に覚えのない言いがかりをつけられて「はいはい」と落ち着いていられるか?まして俺は……これが原因で……。いい加減にしてくれよモンスターペアレンツとかいう生き物どもよぉ……。どこまで俺は「一方的に言われる」だけなのだ?


 この手紙の中では、「人のせいにしないで」みたいな部分がありますが、あのね、犯罪でも真犯人を見つけることは必要不可欠でしょ?まして俺の場合は、T田という絶対悪が存在したんだよ?

Y田さんがユナにかけた言葉「保健室は休む所じゃねえ!そんなに具合悪いなら家に帰れ!」というセリフは、お母さんはご存じで?それを知っていながら、ユナを苦しめたのは全て俺だと?

 どこに訴えれば真実は通るのだ?
 誰か、教えてくれ。本当に教えてくれ……。どこにも真実を酌み取るところがないのなら、俺自身が俺の方法で真実に沿った行動をとるだけだ。それがこの腐れ親どもの望むものでなかったとしても、俺が俺を守るためにそれは最低限必要なことなので、知ったことではない。そもそも、何の根拠もないのにこのような手紙を書ける神経自体が、むしろ俺にとっては恐怖でさえある。
 俺が「根拠」をもってこうして反論しても、R町教育委員会&M県教育委員会は無視の一手。人事委員会も、な。本来正義を通すべき組織が全てあてにならないなら、あてになるのは俺だけだ。


 最後は、マリカの親からのものだ。

>校長先生が、私の職場に突然来て、頭を下げて話をし始めた時は、何事が起こったのか驚いて、本当に信じられず、信頼していた先生なのに残念で残念で……。どれだけ子供たちが悩み苦しんだ事か思うと……。私たちは親として何もしてあげられなかったことを後悔し、落胆しました。


 いや~~やっぱりやってたかT田!!それにねマリカ親、T田が俺に関して本当のことを言うはずがない。良いことは一つも口にせず、悪いことはボリュームいっぱいで、己の想像力も全開に尾ひれはひれくっつけて絶叫するのがあのクソ校長T田だ!!!!
 R町教育委員会にT田が提出したという、「飛鳥は免職が相当」というとんでもねえ文書からも、T田という男が手段を選ばず俺を苦しめようとしていたことは明らかである。
 もちろん、この手紙のの記述も、T田の熱演が生んだもので、俺の落ち度ではない。そもそも、マリカの件は俺も認めていないのだから。「有ったもの」として話されるのは心外極まりない!

>子供たちのことは一瞬の出来事、前の学校の事として思っているかのようなメールや手紙を見、聞きしました。


 あぁ!?そんな手紙もメールも記憶にない!!というより、一体誰がそんなものを持ってきて見せたというのだ!?そのこと自体怪しいと感じないわけか?R町教育委員会は、なりふりかまわず3人の親に俺に対する悪感情を植え付けようとしている。それに、そんなメールやら手紙やらをなぜ所持しているのか?それ自体あまりにも不自然である。




 手紙は、恐るべき内容であった。
 身に覚えのないことが書き並べられ、俺への誤解と憎悪に充ち満ちたこの手紙が……後に俺を追いつめる重要な根拠として利用される。あまりにも、あり得ない形で。



いきなり話が逸れるが
名探偵コナン
いつも思うんだが

殺されて当然なヤツを殺した犯人を挙げて、楽しいか?

やはり俺も、「奴ら」を殺したら「殺人犯」なんだよな。

でも、俺を理不尽にぶち壊した連中は大勢いるが、ふさわしい裁きを受けた人間は俺の知っている限り一人しかいないぞ?

人の人生ぶち壊すのは、まあ人殺しほどではないのかも知れないが、重罪だよな?強盗や詐欺だって刑務所に入るだろ?



どうだろうな?


 手紙を読み終えた俺は、親という生き物の恐ろしさをあらためて感じていた。自分の子供の言い分は、自分に都合が悪くない限り全て鵜呑みだ。まして、疑えば自分の「責任」を考えなくてはならないとなると、もうこれは全責任を誰かに負わせたくなってしまうのだ。

何が「人のせいにしないで」だよ……。てめえらは自分の責任をきちんと見つめているのか?

 ユナはあの日、俺の膝の上から離れずに、母への不満をノートに書き殴った。風邪でのどをやられ、声が出せなかったので、アイナやマリカとも筆談していた。
 そのノートも残っているなか、一体この親たちは、何を根拠に俺が、俺だけがずっと3人を苦しめていたと断言できるのだ?あまりにも不自然かつ理不尽ではないか!




 ユナは、俺の膝の上が「居心地がいい」と言って、俺が離れろと言っても離れなかった。それは、当時俺の教室を訪れていた他のたくさんの子供たちも知っている。「大変だね先生、仕事になんないじゃん。」と笑う3組の女の子たちが忘れられない。実際、仕事にならなかったし……。
 そんな関係にあった俺を、ユナがずっと怖がっていたと?



 激烈な怒りに震える俺に、一本の電話があった。

 予想外のことは、起こるもの。

 電話の相手は、飯田というH小学校時代の教え子だった。
 飯田タカヤ。H小学校での最後の教え子の一人で、あの友香と同級生である。彼も、俺がS台小学校に転勤してから以後、さかんに連絡をくれた子だ。停職直前に連絡をくれて以来だったので、およそ4ヶ月ぶりの電話である。
「先生、お久しぶりです。」

 低く落ち着いた声に、丁寧な言葉遣い。飯田とは、こういう男だった。

「よう、久しぶり。どうした?」
「いえ、しばらく連絡してなかったんで、電話してみたんです。今、大丈夫でしたか?」

 嬉しいじゃないか……。こんなダメダメな俺でも、覚えていてくれる子がまだいる。
 俺は、飯田に停職の件を話した。飯田は何一つ知らなかったという。新聞記事も、N町では全く話題にならなかったらしい。
 俺の状況に、飯田はひどく驚いた。

「そんなことになってたんですか……。先生、大丈夫なんですか?」
「すまんな……。大丈夫、とは言えんわ。正直ボロボロだ。」
「先生、今度家におじゃましてもいいですか?」
「もちろん。ありがてえ。」
「じゃ、仲間集めて行きます。日とか決まったらまた電話します。」

 ありがたいことだった。この飯田という男もまた、俺の最終章まで深く関わる存在になっていく。

 マチ、アイナ、ユナ、マリカ、飯田。多くのキャラクターが交錯したこの日、俺の大きな崩壊が始まろうとしていた。

 後に新聞やテレビが、この時期の俺に対し「野放しになっていた」とかとんでもねぇ発言をしやがることになるのだが、その真実を、今こそその足りねえ脳みそでよっく確かめろと言わせてもらおう。
 俺の語りを聞いてなお、「野放し」などとアホなことをほざけるか!?

 マチとのパイプを失った俺だが、その日のうちに飯田が現れてくれる。偶然にしても、あまりにも出来すぎだ。
 そして、この時から俺のもとには、再び大勢の教え子が集うことになる。
 その教え子たちの想いはある形となるが……その末路は、語りたくないが、いずれ語ろう……。


本編3-19 鬱病(うつ病)~リアル死の淵へ転落教師  へ続く

 

補足だが……
この一編は
日本全国民に読んでほしい。少なくとも、全ての教師たちには目にしてほしいものである。子供の言葉を盲信した親がどれほど恐ろしいものかを、ここで見てほしい。
 教師たちよ。一人でも多くの同僚に、この記事を紹介し、読んでもらってほしい。印刷して見てもらってもよいくらいだ。
 モンスターペアレンツ?
 こいつらが、そうだよ。我が子のために、一人の教師の生活を根こそぎ破壊して一つも悔いることのない「犯罪者」が、ここにいる。この文の中に、いる。

 俺は、死ぬまで許さない。死んだら、考える必要もないから、きっと楽なのだろうが、死の瞬間は悔しいだろうな……。それを思うと、「死」ぬまでに、奴らに犯した罪の分だけは償ってもらわなくてはならない。
 対象が多すぎて、困るが。

 あ、とにかく。
 一人でも多くの教師に見てほしい。
 今後も、そういう記事が増えてくるから。
 俺が復帰できなかったのは、なぜか。
 懲戒免職とは、どのように下されるのか?
 その処分はどのように公表されるのか?(俺のケースは超レアだけど)
 不服申し立てはどうすればいいのか?
 人事委員会はどれほどあてにならないのか?

 ちなみに、懲戒免職を一時差し止める事も可能らしい。知っていれば当然やったがね。だから、それもいずれ「日本中の全ての教師」に知ってほしい。それと、それが本当に可能なのか、「専門家」の方がいらっしゃったら、ぜひ教えて頂きたい。

 一人でも多くの教師に、今より賢くなってもらいたい。
 それが、奈落の底まで落ちた転落教師の、せめてもの存在意義になるだろうから。

  

Posted by 飛鳥エイジ at 21:07Comments(1)転落教師本編」

2008年01月25日

某成人式から



撮影ご苦労様でした。ありがとうございます。

某町成人式での一コマですね。


  
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Posted by 飛鳥エイジ at 22:02Comments(3)

2008年01月25日

『尾山』の話

本編に登場する、マチの中学時代の交際相手、尾山

彼Y君は、現在飛鳥と直接連絡を取ってくれています

また、飛鳥はそのY君に関する情報も別口から得ています

その感触から判断して、彼がマチの言うような人物とは、思えませんね

マチは彼に半ば強姦されたとまで言いましたが、むしろマチが体で誘ったのではないかという話もあります


まぁ、飛鳥事件で虚偽告訴までするような女ですから、そのくらいの嘘は朝飯前てヤツ?

なんにしても

マチの嘘は次々とばれていきます

今本編では飛鳥が命懸けでマチを追いかけてますが



何だったんでしょうね?


Y君は、飛鳥が頼んだわけでもなく、本気で仲介をしてくれています

彼も、誰かが死ぬような結末は望んでいないのです


飛鳥は、被害者の権利として、マチとテルに謝罪を求めます

逆恨みでもなんでもなく、です



っと余計な話なんだけど

戦闘力ではテルよりY君が遥か上なんだよねぇ…

下手するとマチの方がテルよりってこともあるからなぁ

ま、顔だけよければなんでもいいらしいからな、アイツは



でも、そんなだからマチは、テルを守りたいのかもね

さて

次はテルに関して集めるか

昨日パイプが増えたしね
  

Posted by 飛鳥エイジ at 13:00Comments(0)

2008年01月25日

来ましたね☆

いやいや、たった二日でこれですか。

わかる方にしかわからない日記で申し訳ありませんが、結構やれるモノだなと我ながら感心です。
もちろん、協力いただいた皆さんのお力ですが。飛鳥独りじゃ何もできません☆

そう、協力してくださる方がいるから、ココにいながらにして多くの情報を得ることができるし、貴重な資料も入手できるわけです。

飛鳥の毎日がそれは悲惨なものだということは真実です。
今、朝5:20頃ですが、もう出勤準備しないと、という生活。

そんな中、あの地元の情報が得られ、地元に影響を与えることができる飛鳥エイジ。
幸せ、なのかも……………?
ありがとうございます、皆さん。
今回試験的な意味もあり、こんな真似をしましたが、もちろん犯罪のはずがないし、善行ですよね、間違いなく。
そんなわけで、ホントに感謝です。

では、また☆

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Posted by 飛鳥エイジ at 05:23Comments(0)

2008年01月24日

いやぁば~すでいでオフ会!!

なんて、お気楽なタイトル書く気分じゃないんですけどね…………

友人の愛犬の事件について、検察関係の人間にいろいろ教えてもらってきました。
もちろん犯人を追い詰めるための刑法はありますし、そのきちんとした手続きも教えてもらいましたが、たとえば器物損壊などは、目撃証言やビデオなど、決定的なものがないとなかなか立件できないとか…………

つまり、しらを切ったり嘘をついたりする人間ほど、罪を免れるチャンスが増えると言うことです。
より心が悪に染まっているほど犯罪者になりにくいとはどういうことか???

なるほど、飛鳥事件の展開が納得できてしまうよ。
全てを正直に話し、自分の落ち度は真摯に反省した飛鳥エイジが、半年も拘留され、最大刑?????

これで殺意を感じない人間って、いるんですかね?

飛鳥は、自分の落ち度を認めた上で、虚偽告訴については不問にしても構わないとまで譲歩しました。

そんな人間に大してS台地方検察庁がやらかした仕打ちは

ま、いずれ全て詳細に語ります。

日本中のみなさん、ぜひ読んで下さい。あなたの身にも起こるかも知れないので。



でね

コメントの中に「ば~すでいでオフ会とか」とありまして。
いやいや!それは凄い展開ですね。宮城県利府町のば~すでいで飛鳥エイジのオフ会ですか!!??

それいいわぁ……やりましょうか??あそこのカフェで、ば~すでいのパン味わいながら、転落教師飛鳥エイジのオフ会。

想像しただけでワクワクしてきます…………。

副店長さんにも入ってもらいますか☆
パン屋で儲けるコツなんぞ伝授願いたいですね。

で、悪党を逃がさない方法って、ないんですかね。
嘘と開き直りで被害者ヅラを貫く極悪人に、正当な裁きを下す方法って、ないんですかね?

ああ、ちなみに
M県の県庁内では飛鳥のブログがかなり知れ渡っているようですね。
どっかに記事書いた瞬間に反応があるようです。

対して、検察庁では殆ど無反応だとか。それはそれでブタ野郎!と思いますが、検察がクソ忙しいのは認めます……。友人も、死にそうになってますから。
検察も、大半はまともに悪党を裁いてんですよ。だから、たまにやらかすミスには、素直に謝れば許してやるものを……。


しかし、そうなると県庁ってのは本当にヒマなんだろうね。多分10分の一くらいでも何とかなるんじゃないか?優秀な人間さえ残せば。
  

Posted by 飛鳥エイジ at 21:52Comments(2)