先端の設計技術を採用しても、5キログラム以下のプルトニウム239で、長崎型並み爆発力の原爆は、製造不可能。北朝鮮が2キログラムのプルトニウム239で、原爆を製造した、あるいは、それが、可能との情報は、一体、どこから出た情報なのか。あり得ない話。素人の無責任な議論は百害あって一利なし。そのような話は核設計の専門家がしているわけでない。学術的根拠の示せない主張は説得力なし。
芝浦工大教授の武田邦彦氏は、テレビ朝日「サンデープロジェクト」の日米韓による北朝鮮への軽水炉供与に対し、「北朝鮮でウラン濃縮を行い、使用済み燃料からプルトニウムが抽出でき、北朝鮮にとっては、二度おいしい計画」と、とんでもないコメントをした。しかし、実際には、日米韓は、北朝鮮が核開発をしないことを条件に、すなわち、ウラン濃縮も使用済み燃料の再処理もしないことを条件に、軽水炉の供与をしており、最初から、米日韓でウラン燃料を有料提供し、使用済み燃料もそのまま引き取る条件になっていた。にもかかわらず、北朝鮮にとって、二度おいしいとは、何を勘違いしているのか。世の中の核に対する認識とはこの程度。