
タスポ導入後、コンビニなどで目立つたばこの陳列販売。松任署などが万引防止のため改善を要請する=白山市内のコンビニ
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たばこ自動販売機の成人識別カード「タスポ」が石川県内に導入された六月以降、たば
こを買えなくなった少年が金沢市近郊のコンビニエンスストアなどでたばこを万引する事
件が相次いでいることが二日までの松任署の調べで分かった。同署は同様の万引が横行す
る恐れがあるとして、白山市と野々市町教委やPTAに協力を要請し三日から小売店に陳
列方法改善を求める。
調べでは、タスポ導入後の先月、販売促進のため店内でたばこを陳列販売しているコン
ビニなどで少年の万引が相次いだという。
これを受け、松任署は先月二十五日の同署中学校PTA連絡協議会会合で、市町教委や
協議会役員に協力を依頼した。たばこ陳列の改善要請では、署員や管内九中学校PTA役
員らが各校下の小売店を巡視し、コンビニのカウンター前に置かれているたばこのセット
販売品などの移動や監視強化を求める。
白山市内のコンビニによると、タスポ導入後は各店の店頭でたばこを購入する客が増え
ており、カウンター背後の陳列棚以外にもたばこを並べているという。
タスポ導入後の少年のたばこの万引では、仙台市内の男子高校生が今年五月にコンビニ
で万引後、逃げようとして店長らにけがをさせたとして逮捕され、強盗致傷の非行事実で
家裁送致されている。