日米首脳共同記者会見要旨福田康夫首相とブッシュ米大統領の共同記者会見要旨は次の通り。 ▽北朝鮮核・拉致問題 大統領 拉致問題が日本にとっていかにデリケートな問題か十分承知している。(非核化は)多段階プロセスで、強い検証システムが必要だ。寧辺の冷却塔爆破はプラスのステップだが、これから多くのステップを取る必要がある。ウラン濃縮、核拡散、人権、大陸間弾道ミサイル(ICBM)についても懸念している。今日、首相から横田めぐみさんに関する本をもらった。(ホワイトハウスの)執務室で、母親の早紀江さんにも会った。私にも娘がおり、娘が失踪(しっそう)したらいかに大変かよく分かっている。米国はこの問題で決して日本を見捨て、置き去りにすることはない。テロ支援国家指定解除で、北朝鮮への制裁解除となるわけではない。北朝鮮が制裁から解放されるには、約束を守り、義務を果たさなければならない。懸念の一つが拉致問題だ。 ▽温暖化対策 首相 気候変動は人類が直面する最も深刻な挑戦の一つ。(長期目標合意に向け日米で)さまざまなレベルで協議が続けられている。お互いの意見が合ってきていると思っている。 大統領 インド、中国も同じ目標を共有しないと問題は解決できない。 ▽アフリカ支援 首相 保健分野を中心に日米で協力していく。 大統領 マラリアなどで赤ちゃんがどんどん死んでいる。蚊帳や薬品などを提供していきたい。 ▽北京五輪開会式 首相 開会式への参加を正式に表明する。五輪を政治に絡める必要はない。 大統領 (開会式は)米国選手を励ます機会だ。信教の自由については、これまでも中国の指導者に懸念を伝えてきた。 ▽米ドル 大統領 強いドル政策(の必要性)を信じている。米国経済の強さはドルにも反映される。
【共同通信】
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