首都圏放送センター

2008年7月7日 12時43分更新

土砂災害警戒情報の周知怠る


住民に土砂災害の危険性が高まっていることを呼びかける「土砂災害警戒情報」を気象台と千葉県は先月22日、県内3市に出しましたが、このうち南房総市では防災行政無線などを通じて住民に情報を周知することを怠っていたことがわかりました。

千葉県と銚子地方気象台は今年3月21日から土砂災害警戒情報の運用を始め、先月22日の午後8時50分に県内で初めての土砂災害警戒情報を南房総市と館山市、勝浦市の3市に出しました。
このうち南房総市は、土砂災害警戒情報を受けて防災行政無線や携帯電話のメールを通じて住民に周知する手はずになっていましたが、警戒情報が出た22日の夜はこうした住民への周知が行われなかったということです。
南房総市消防防災課の山田昭課長は「大雨警報が出ていたため、職員が市内をパトロールするなど情報収集に追われ、住民への周知を怠ってしまった。今後は地元の消防団に協力を求めて速やかに住民に周知するようにしたい」と話しています。
千葉県は今月16日と17日に市町村の担当者を集め、改めて土砂災害警戒情報の住民への周知の徹底を指導することにしています。