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沖縄戦の集団自決 検定意見に「疑問」

2008年07月07日

  ■都内の牛島さん講演

 太平洋戦争で沖縄戦を現地で指揮した牛島満・第32軍司令官の孫にあたる東京都内在住の小学校教諭牛島貞満さん(54)が5日、甲府市内で講演した。教育関係者ら約20人が参加。集団自決をめぐり「軍の強制」の削除を求めた教科書検定意見に改めて疑問を呈し、歴史の真実を伝えることの重要性を説いた。

 牛島満氏は「最後まで敢闘し、悠久の大義に生くべし」と命令した。同氏が45年6月22日か23日に自決したことで組織的抵抗が終結したとされ、毎年6月23日は「沖縄慰霊の日」になっている。

 貞満さんは浅川保・山梨平和ミュージアム理事長らの招きで、来県した。勤務先や沖縄県内の小学校で取り組んでいる沖縄戦の授業を紹介した上で、「本土の人こそ沖縄戦の真実を知り、伝えることが大切だ」と語った。

 浅川さんら実行委は甲府市の県立男女共同参画推進センターで8月7日から10日まで、沖縄戦や従軍慰安婦問題、靖国神社参拝問題などを写真パネルや現存する当時の資料で広く伝える企画展を開く。

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