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サントリー、サッポロ抜き初の3位へ ビール系販売数量

2008年7月6日3時2分

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写真サントリーの「金麦」写真サッポロの「麦とホップ」

 国内ビール「万年4位」だったサントリーが、今年上半期(1〜6月)のビール系飲料(発泡酒、第3のビールを含む)の販売数量で3位サッポロを抜いた模様だ。シェアを決める課税出荷量でもサントリーが逆転したとみられ、ビール事業参入から45年で初めて、半期で3位に浮上する見通しだ。

 関係者によると、上半期の販売数量でサントリーがサッポロに100万ケース以上(1ケースは大瓶換算で20本)の差をつけた。実際の販売数量と、工場を出た段階で数える課税出荷量には差があるが、出荷量でもサントリーが上回ったとみられる。

 キリンが2月、アサヒが3月、サッポロが4月に家庭用缶ビール類を値上げしたのに対し、サントリーは4月に業務用だけ値上げし、家庭用缶製品の値上げは9月まで先送りしている。原料費高騰で食料品価格が上がる中、消費者の生活防衛意識が強まっており、割安なサントリーの商品に流れたとみられている。

 サントリーは高級ビール「ザ・プレミアム・モルツ」や低価格の第3のビール「金麦」などが好調だった。ある大手スーパーでは「金麦」(1缶350ミリリットル)6缶入りは690円で売られており、他社の第3のビールより約50円安い。

 一方、サッポロは先月、第3のビールの新製品「麦とホップ」を投入。発売以来1カ月で販売は100万ケースを超えたが、想定を上回る需要に生産が追いつかず、顧客を取りこぼした。

 今年1〜3月のシェアはアサヒ37.0%、キリン35.9%、サッポロ13.3%で、サントリーは12.8%だった。(五十嵐大介)

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