青森県大間町の大間崎沖で、青森朝日放送(ABA、青森市)がチャーターしたヘリコプターが遭難した事故で、青森海上保安部や青森県警などは7日朝、捜索を再開した。搭乗者4人の家族らは、衝撃音がした海域を臨む大間町などへ向かい、無事を祈った。
青森海保や海上自衛隊、漁協などは、小雨と霧で視界が悪いなか、空と海から捜索を続けている。6日に油流出が確認された海域で、一部の漁船が魚群探知機で海底の盛り上がりを見つけ、青森海保が確認を急いでいる。
行方不明のカメラマン、大森真二さん(39)とABAアナウンサー、木村慎吾さん(28)の家族は、大間町の漁業活性化センターで捜索活動を見守っている。ABA本社には、社員たちが沈痛な表情で出社。男性は「無事を祈っている。ただそれだけです」と言葉少なだった。
国土交通省航空・鉄道事故調査委員会は、「事故」との情報が入り次第、調査官を現地へ派遣する予定。
【矢澤秀範、山本佳孝、松沢康】
毎日新聞 2008年7月7日 11時13分