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「一枚岩は崩れている」 露、北方領土で牽制球 (1/2ページ)
【モスクワ=遠藤良介】主要国首脳会議(北海道洞爺湖サミット)を前に、ロシアのインタファクス通信は6日、北方領土問題をめぐるクレムリン(大統領府)筋の話として、「日本の一枚岩は崩れつつある」「日本は平和条約問題を以前の立場で解決する時機を逸した」などと報じた。ロシア側はサミットでの議長国・日本の動向に極度に神経質になっていたものの、ここにきて日本の“弱腰”を見越し、さかんに牽制(けんせい)する動きをみせている。
クレムリン筋は「時間は彼ら(日本)に有利に働くわけではない。平和条約をめぐって政治学者や政治家に存在した(四島返還を求める)一枚岩は徐々に崩れつつあり、わが国における日本の経済的利害は増大している」と発言。将来、日本がこの問題を切実にとらえるようになったとしても、「その時にはロシアもより強くなっている」などと指摘した。