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キヤノンが長崎にデジカメ新工場、九州の生産基盤に厚み

 キヤノンがデジタルカメラの新工場を長崎県波佐見町に建設する。2009年末に稼働し、従業員数は1000人規模の見込み。同社の国内カメラ拠点の新設は27年ぶりとなる。計画中を含めて五つの工場を展開する大分県に加え、長崎県への進出で、キヤノンの九州地区での生産基盤が一段と厚みを増しそうだ。

 長崎県が造成中の波佐見工業団地(仮称)に生産子会社の長崎キヤノンを設立する予定で、7日に長崎市内で地元自治体と立地表明式を行う。09年1月に着工する見通しで投資額は約150億円、年産能力は約400万台とみられる。

 キヤノンは、1982年設立の大分キヤノン(大分県国東市)など国内2か所にデジカメの量産拠点を持つ。旺盛な需要を受け、生産台数の6割を占める大分工場は高水準の生産が続く。

 キヤノンはデジカメの基幹部品も大分などで製造している。地理的に近い長崎での工場の建設で、優秀な若手人材を確保し、物流の効率化を図りながら一貫生産体制を強化する方針だ。

2008年7月5日  読売新聞)
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