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青森朝日放送の取材ヘリ墜落か 大間沖、アナら4人搭乗

2008年7月6日20時38分

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写真行方が分からなくなっている小川航空所有のアエロスパシアルAS350B型=同社提供写真消息を絶ったヘリコプターを捜索する海上保安庁の巡視船=6日午後5時18分、青森県大間崎の北約10キロ付近、本社ヘリから、小林正明撮影図

 青森空港(青森市)を飛び立った青森朝日放送(同)の取材用チャーターヘリコプターが6日午後、着陸予定時刻を過ぎても戻らず、消息を絶った。目撃情報などから、海上保安庁などは墜落した可能性が高いとみて、青森県大間町沖の津軽海峡を捜索しているが、濃霧で難航している。

 同放送によると、ヘリに乗っていたのは同社アナウンサー木村慎吾さん(28)と関連会社のカメラマン大森真二さん(39)、ヘリを所有する小川航空(大阪市)の秋田支店所属の高下工三夫(こうげ・くみお)機長(57)と菊池浩光副機長(43)の計4人。テレビ朝日からの依頼で、近海で6日未明に艦内火災を起こした海上自衛隊の護衛艦「さわゆき」の撮影に向かったという。

 ヘリは青森、秋田、山形の三県のテレビ朝日系列局が契約しているアエロスパシアルAS350B型(6人乗り)で、青森空港を同日午前11時16分に離陸し、3時間以内に戻る予定だったという。

 県警によると、大間町で釣り人から同11時45分ごろ、「大間と函館の間を飛んでいたヘリが見えなくなった。その後、ドカーンと音がした」と通報があった。付近海域は濃霧で、「ヘリがガスの中へ入って見えなくなってから音がした」と話しているという。

 ヘリの搭載燃料は3時間半分で、青森朝日放送などは遭難したと午後3時前に判断した。搭乗していた4人の携帯電話はつながらない状態が続いているという。捜索中の海上保安庁のヘリが午後2時ごろ、大間崎の北西約9キロの海上に薄い油膜が浮いているのを見つけたという。

 国土交通省札幌航空交通管制部によると、レーダー上では午前11時18分ごろ、不明となったヘリとみられる機影が青森市北部を北上していた。同38分ごろ、北海道函館市の南約46キロの下北半島の西沖あたりで、機影はレーダーから消えたという。

 ヘリが取材に向かった「さわゆき」は同日午前3時半すぎ、同県東通村の尻屋崎灯台沖約25キロの太平洋上を航行中に機械室から煙が上がるボヤ騒ぎがあった。そのまま津軽海峡を通り、同日午後4時前に目的地の同県むつ市の大湊港に入港したという。

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