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日本のイネの起源、東南アジアか=米粒幅決める遺伝子発見分析で−農業生物資源研

7月7日2時5分配信 時事通信


 米粒が短く、幅が広い日本のイネ(温帯ジャポニカ)の起源は、中国の長江流域ではなく、東南アジアのインドネシアやフィリピンである可能性が浮上した。農業生物資源研究所(茨城県つくば市)や富山県農業研究所などの研究チームが、米粒の幅を決める遺伝子を発見し、約200種の古いイネ品種について調べた成果。米科学誌ネイチャー・ジェネティクス電子版に7日発表した。
 この遺伝子「qSW5」は、日本のイネでは機能を失っており、そのためにもみの幅が2割大きくなっていた。海外では米粒が長く、幅が細いインディカイネの方が多く生産されており、この遺伝子が働かない品種を開発できれば、収量増につながると期待される。
 農業生物資源研を中心とする国際チームは2004年までに日本の品種「日本晴」の全遺伝情報(ゲノム)を解読した。このデータを利用し、インディカの品種カサラスと遺伝子を比較したところ、qSW5を発見した。
 長江流域では約1万年前の稲作跡が見つかっており、従来はこれが日本のイネの起源との説が有力だった。しかし、qSW5のほか、もみの穂からの落ちやすさや、炊飯した際のもちもちした感じに関する遺伝子も併せて調べた結果、現在東南アジアで陸稲栽培される熱帯ジャポニカが、中国長江流域で水稲栽培化されて温帯ジャポニカとなり、その後日本に伝わったと考えられるという。 

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最終更新:7月7日2時10分

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