ダライ・ラマ誕生祝う式典

　チベット仏教最高指導者ダライ・ラマ１４世は６日、７３歳の誕生日を迎え、チベット亡命政府のあるインド北部ダラムサラの寺院では同日、チベット市民ら数千人が参加して祝いの式典が催された。

　亡命政府によると、ダライ・ラマ１４世の誕生日は毎年、歌や踊りなどで華やかに祝われるが、今年は３月のチベット暴動で多くの犠牲者が出たことから自粛された。

　ダライ・ラマ１４世は姿を見せず、式典は閣僚らが祝辞を読み上げ、約１時間で終了した。

　式典に参加した大学生テンジン・チョンフェルさん（２６）は「チベット人の人権を無視する暴力や殺りくを中国政府は即刻やめ、チベットに自治権を与えるべきだ」と強い調子で中国の姿勢を非難した。（共同）