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ひろみプロダクション 手塚プロで秘書などをなさっていた 斉藤 ひろみさん が代表社長となって 平田 昭吾さん 手塚 卓さん 金田 啓治 さんなどで 手塚 治虫 のアシスタントの人たちの管理と、アシスタントの人に書いたもらい子供のための絵本の出版や 映画の企画などをする、会社 ひろみプロダクションを立ち上げていた。場所は手塚プロの真向かい電気屋さんの 2階にあった。そこで絵本の仕上げ(トレス、彩色)をしていた、虫プロダクションからの仕上のベテラン 池田 径子(現片山)さんが、すぐ駆けつけて、仕上げ部門を全面的に手伝ってくれた。オープニングの花が開く作画を、手塚 治虫が仕上げてきた時すぐにトレス彩色を仕上げたのも、彼女であった、同じく絵本の背景で、ひろみプロに出入りしていた、明石 貞一さんも、駆けつけてくれて、美術として参加してくれた、そして誰もが徹夜の日が続いた。 制作画始まると、あしたのジョーで進行のベテランとなっていて、全ての部署に精通していた。片山 秀男君と 彼の親友であった虫プロダクション業務部の 井出 康道君が虫プロに辞表を提出して制作を手伝わせろと、駆けつけてくれた。池田さんがサイケと呼んでいた吉岡君、そしていまだに、本名を思い出せない彼、とてもおとなしいが、車のハンドルを握るとまるっきり性格が変わってしまうので、誰がつけたか、ついたあだ名が、ヤーさんも進行として来てくれ、最低の人数制作の人員が確保できた。 制作進行 片山 秀男君 業務部の 井出 康道君 サイケ 吉岡 ヤーさん この4人が地獄のようなスケジュールの中で、ふしぎなメルモを命を削って、睡眠時間平均3時間以下の状態で、このふしぎなメルモを、制作していくのであった。 中村橋スタジオ(作画) やさしいライオンで一緒に仕事をした、中村 和子さん 赤堀さん 上口さん 渡辺さん などが手塚 先生の実験映画のために中村橋の富士見高校の近く千川通り材木屋の隣のビルにいた、中村橋スタジオなどと呼ばれていたようだが、前の漫画部の中村橋スタジオとはまったく別の場所であったが、まえにうらの富士見高校の体育館で、東映動画や、タツノコなど漫画映画会社の文化祭が開かれて、私たちの虫プロバンドも、(その頃はベースギタを担当)虫プロ代表として、参加した思い出がある場所であった。まだ中村橋スタジオでは制作は必要としていなかったが、やさしいライオンで一緒に仕事をした間柄なので、制作が決まればすぐ入れるようにと、ちょくちょく遊びに行って情報を得ていた。手塚プロダクション映画制作部長 鈴木 紀男をプロデューサーとして据えて、虫プロの社長室時代から何かと面倒を見ていただいた、手塚プロ社長の 島方 道年氏に助けられて、一緒にスタジオ探しから始まった。不動産屋を島方社長と一緒に回って近くで撮影出しが出来る広さの物件を探し回った。条件は出来るだけ、平屋でと撮影出しに便利なよう探したが、おびに短しであった。 虫プロの第5スタジオの東の道から少し行った十字路、八百屋さんの手前左へ入ったところに所に,縫製工場として使っていた2階建ての物権を、努力のかいあって、探す事が出来て、そこを借りる事に決めた。 富士見台2丁目18番のお肉屋さんの2階の映画制作部からの引越しが始まったが、虫プロ時代と同じでリヤカーまで利用してのひっこしだった、ガード側の入り口は狭くて、お肉屋さんが閉まっている時間を利用して、窓から、搬出した。撮影用の準備棚は、虫プロのそれを参考にして設計して、新たに鎌田家具店に足りない動画机などと一緒に注文した。スタジオに電気が来ていなくて、東京電力に電話して、ブレーカーの黒、白、赤の線から100ボルトをとる方法を聞いて、自分で配線した。天井には、縫製用の機械につなぐための配線レールが天井に取り付けてあり、それを利用して、100ボルトを取った。 1回のトイレは押入れと同じ2枚のふすまの奥にあって、1畳以上の広さがあり、皆がびっくりした。1階は大きなレールつきのガラス戸8枚で広く、入ると土間になっていて、少し高めの撮影出しの部屋は板の間となっていた、2階には畳の部屋が2部屋あり1つを編集の部屋とし、もう1つを仮眠室としたが、仮眠室を使う暇は無かった。 その編集室で、まさか私が手塚治虫と徹夜で編集する羽目になるとは、夢にも思わなかった。 |
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メルモの絵コンテ 手塚治虫のアイディアで上のような絵コンテとなった。1つのカットが1枚となり動画用紙の大きさであった。 何百枚にもなってしまうため、コピー代がかかってしまい、今まで以上に各パートへの使い回しをうまくやらねばならなかった。 2話の絵コンテだが、ママァと書いてあるが、先生が勘違いしていたのではなく、2話の頃はまだメルモという題名は決まっていなかった。 始めはすべての絵コンテを手塚 治虫が書くつもりであったので、作画の絵が統一できて作画の人たちが喜ぶと、このアイディアーが採用されたが、手塚治虫の校閲などで時間がなくなってしまい、メリットよりもデメリットのほうが大きくなってしまった。 演出家が書いた絵コンテの清書も手塚治虫がすることになっていたが、とても無理ですぐに不可能になってしまった。 |
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オープニング と エンディング ある日いつものように30分前にスタジオへ出社すると階段の入り口のところで、手塚 治虫が悪戯っぽい目を輝かせて、私を待っていた。手には分厚い、 そう、けしてオーバーではなく、かなりの枚数となる動画用紙を持って待っていた。見て見てと、パラパラと私に見せた。 オープニングの花が咲いていくところの動画は手塚 治虫が一夜にして書き上げてしまった。そのご、中村橋スタジオの、中村 和子さんが手塚先生とスケッチなどの打ち合わせ指示によって書き上げて出来あがった。 エンディングは1話で手塚 治虫が書いた動画を中心に手塚 治虫と作ったが、局側からのエンディングの秒数が違っていたために、エンディングの曲が終わってからも赤ちゃんが延々とハイハイしている,間の抜けた物となってしまったが、秒数を曲に合わせ短くする事は、簡単に出来た、しかし、その分、本編が長くなると制作費が痛いので、(offばっくれてしまおう)手塚 治虫の指示でそのままとしたが、直したい気持ちがず〜と残っていた。 |
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1話 ミラクルキャンデーをどうぞ!! 1971年10月 3日 演出 手塚治虫 メルモとふたりの弟はお母さんが大好き。けれどそのお母さんが突然の交通事故で死んでしまった。お母さんは天国でひとつだけ願いを叶えてやると言われ、子どものままで生きていくのは大変だから、子どもたちを大人にして欲しいと頼んだ。神様はお母さんに二色のキャンディーを与えた。青いキャンディーを食べると十歳年を取り、赤いキャンディーを食べると十歳若返るという。母の死を悲しむメルモの前に幽霊となったお母さんが現れ、キャンディーを与えた。そのキャンディーとやさしく強い心があれば、きっと大丈夫。お母さんは弟たちの面倒をメルモに託して去っていった--。
2話 ブラ子どこへ行く 1971年10月10日 演出 本田 元雄 動物園に行ったメルモは大好きだった子象のブラ子が雪国へと引っ越し、元気に暮らしていると飼育係から聞かされた。メルモは雪国までブラ子に逢いに行く。しかし、ブラ子は元気がない。思春期になり、ブラ子は恋人を求めていたのだった。メルモはキャンディーの魔法で大人になり、スチュワーデス試験を受けた。何のために? もちろんブラ子を恋人候補のたくさんいるアフリカに連れて行くためだ。メルモはブラ子に赤いキャンディーを与えて卵にまで戻すとアフリカへと向かうのだが・・・。 3話 男の子をやっつけろ 1971年10月17日 演出 上田 耕介 男の子と女の子とではどちらが偉いのか。メルモたちの教室で男子と女子がそのことで対立してしまった。メルモは上級生の女番長ナナメに相談した。ナナメはもちろん女子のほうが偉いと言って譲らず、男子から相談を受けた番長のシカクは、男に決まってると胸を張った。そのせいで男子と女子の間の対立はさらにエスカレートしてしまう。そして「どっちが偉いか勝負で決めよう」とするのだが・・・。 4話 チッチャイナ国のとりこ 1971年10月27日 演出 西谷 克和 メルモは若返り薬の秘密を奪おうとするチッチャイナ国の大臣に誘拐された。チッチャイナ国の王宮に捕らえられたメルモは若返りの秘密をワレガラス博士に教えろと迫る。しかしこのワレガラスは独裁体制にある国家に従うつもりのない反抗分子だった。博士はメルモに、秘密を教えると君は殺されてしまうから絶対に喋るなと言った。メルモは自分と博士を救うため、キャンディーの力で王宮から脱出するのだが、追っ手がふたりに迫ってくる。 5話 もえる無人島 1971年10月31日 演出 富野 善幸 メルモとワレガラスは飛行機で逃亡していたが、その飛行機が無人島に墜落してしまう。パイロットはとりあえず食糧を確保しようと猟銃でウサギを撃った。そのとたん、メルモたちは島中の動物たちに囲まれてしまう。よく見ると動物たちはそれぞれオスとメスのひとつがいずつだった。メスウサギを殺されてしまったオスウサギはだから、ひとりぼっちになってしまったのだ。それを知り、メルモたちは動物たちに謝った。悲しみに暮れるオスウサギに同情したメルモは赤いキャンディーと青いキャンディーを同時に食べてウサギに変身し、オスウサギを慰める--。 6話 白雪姫をいじめよう 1971年11月 7日 演出 西谷 克和 メルモは学芸会の出し物『白雪姫』で、主役の白雪姫薬に選ばれた。しかし大金持ちのニタ子も白雪姫薬を望んでいた。そのニタ子は白雪姫をいじめる継母役に決まるのだが、何とかメルモを主役の座から引きずり降ろそうと母親と共謀していろいろと策を練る。いよいよ学芸会当日。まだニタ子は主役を奪おうとあきらめていない。台本を勝手に変更して、彼女はメルモをいじめまくる。一方、母親はメルモのキャンディーを奪い「帰して欲しいなら白雪姫の役をニタ子に譲れ」と脅迫してくるのだった。 7話 とかげ館の一夜 1971年11月14日 演出 正延 宏三 弟のトトオがキャンディーの瓶を持ち出して悪戯を繰り返した。メルモは取り返そうとするのだが、トトオは返してくれない。そこでメルモはキャンディーで動物に変身する方法を教える。トトオが動物になっている間にキャンディーの瓶を取り戻そうと考えたのだ。さっそく動物に変身してみたトトオは、何とカエルになってしまった。メルモは困ってしまう。トトオを元に戻してやりたくてもカエルはキャンディーを食べられないし、水に溶かしてもそれを飲むことが出来ないからだ・・・。 8話 ママがかえって来た! 1971年11月21日 演出 永樹 凡人 キャンディーをくれたら、ママを連れて来てあげよう。メルモの家に現われたデーモンという男はそう言った。ママが帰ってきてメルモは大喜び。だけどカエルのトトオと赤ちゃんのタッチは本能的にママが偽物だと見抜いた。事実、家に帰って来たママはデーモンが操る蛇の魂を入れられた人形だった。メルモは偽者ママから逃げるのだが、蛇の魂を持つママは偽者なりにメルモたちを本気で愛し始めていた-。 9話 ビリケンまかり通る 1971年11月28日 演出 :大貫 信夫 子犬のビリケンはいつも大人の犬たちからいじめられていた。そんなビリケンが可哀相になったメルモは青いキャンディーでビリケンを大人にしてやる。と、誰よりも大きな犬になったビリケンは他の犬たちを懲らしめ、野犬のボスとなった。それでも母犬のところに戻る時だけ赤いキャンディーで子犬に戻り甘えた。母犬は甘えん坊のビリケンを強くしようと訓練をはじめる。けれどキャンディーのパワーで強くなれることを知ってしまったビリケンは母犬に従わなくなってしまっていた-。 10話 ヘソガエルのひみつ 1971年12月 5日 監督 大貫 信夫 トトオはカエルの姿だけど本当は人間だからおヘソがあった。そのトトオと同じヘソガエルが南の島にいると聞き、メルモたちは南の島へ行ってみる。と、その島では仮面をつけた女が若返りの薬だといって村人に花粉を配っていた。同行したワレガラス博士はその花粉が麻薬成分を持っていると見抜く。ヘソガエルのヘソもこの麻薬成分のせいでお腹に出来たイボだった。メルモたちは山頂に咲く巨大な花のおしべとめしべをくっつけることにする。受粉して種子を作らせれば花が枯れるからだ。 11話 あの子をにがすな! 1971年12月12日 演出 手塚 治虫 ママを轢逃げした犯人を雇っていた会社の社長がメルモの家にやって来た。母親を奪ってしまったことを深く悔いている社長はメルモたちを養子にしたいと言う。メルモたちはその社長の気持ちを受け入れ、養子になることにする。ところが引き取られた社長の家には意地悪な伯母がいて、しかも社長が密輸業者だということもわかる。社長は轢逃げの件で警察が動き始めたので、密輸のことまで嗅ぎつけられては大変と、メルモたちを養子にして警察の目をごまかそうとしていたのだ。許せない、とメルモは社長の犯罪を警察に告発しようとするのだが-。 12話(A)ひん死の白鳥 1971年12月19日 演出 池原 成利 公害のせいで命を奪われそうな白鳥を見かけたメルモはキャンディーで白鳥を卵にまで戻し、北の国に連れてってあげることにした。しかし途中で卵は割れてしまう。キャンディーの魔法で何とか白鳥を甦らせることはできたが、白鳥はブチのある姿になってしまった。そのブチのせいで他の白鳥たちからいじめられてしまう白鳥。けれど白鳥は自分を仲間外れにするほかの白鳥を守るため、密猟者に挑みかかっていった-。 12話(B)学園広場を守れ 1971年12月19日 演出 永樹 凡人 メルモのクラスにいる小森君は毎日塾に通い、家でも猛勉強を強いられているせいでダウン寸前だった。そんな小森君には子どもらしく遊ぶ時間が必要だと思ったメルモは、小森君を広場に誘った。戦争ごっこをして思いっきり楽しんだ小森君に生き生きとした輝きが戻る。それを見たメルモは意を強くして学校内にバリケードを築き、もっと子どもを遊ばせろ!と要求。子供対大人の戦いが幕を開けた-。 13話 クリスマス・メルモ 1971年12月26 日 演出 北川 一美 もうじきクリスマスというある夜、メルモは捨て子を見つけた。キャンディーで少年にまで成長させると、赤ん坊はタダオという名で、仕事を失った両親に捨てられたのだとわかる。メルモはタダオの父親を見捨てた社長をキャンディーで老人の姿にしてしまう。社長は泣いて謝り、タダオの両親は必ず捜し出して、世話をすると約束する。その頃タダオの両親は心中しようと雪山に向かっていた-。 14話 身代りにされちゃった! 1972年 1月 2日 脚本 松本 守正 演出 富野 喜幸 お正月、メルモとタッチは大人の姿になって凧上げをしていた。そこへ見知らぬ姉弟が声をかけてくる。自分たちの住んでいた高級マンションに代わりに住んでくれないか、と言ってきたのだ。メルモたちは立派なマンションに引っ越せて嬉しいと思ったが、うまい話には裏があることになっている。あの姉弟はスリで警察に追われていたのだった。マンションに踏み込んできた警察は室内に大量の財布があるのを見て、メルモとタッチを姉弟スリと間違えて逮捕しようとする。危うく逃げ出すメルモたち-。 15話 メルモと魔術師 1972年 1月 9日 脚本 松本 守正 演出 大貫 信夫 魔術師のショーに引っ張り出されたメルモは魔術師のインチキに腹を立て、キャンディーの方法で逆に魔術師を驚かせた。そんなメルモの様子を見守っていた神様は、メルモがキャンディーを乱用し過ぎていると思い、少し懲らしめてやることにした。そんなことを知らないメルモのもとに例の変身マジックを教えろと魔術師が脅迫してくる。彼はタッチを誘拐していた。メルモは犬に変身してタッチを救い出すのだが、神様たちの懲らしめのため、元の姿に戻れなくなってしまった-。 16話 ぼくは人間だ! 1972年 1月16 日 脚本 松本 守正 演出 富野 喜幸 小学校に通いたいカエルのトトオは、校長に入学させてほしいと頼んだ。もしカエルがテストに合格できるなら、と校長は言い、トトオはテストを受ける。しかしテストの後、校長夫人を驚かせてプールに落としてしまう。夫人は大事な指輪がなくなったと大騒ぎ。こんな騒動を引き起こした以上、学校へは行けないとトトオは家出する。死のうと思うトトオは下水に落ち、その下水で校長夫人の指輪を発見した。 17話 ひとりぼっちのジャングル 1972年 1月23日 脚本 松本 守正 演出 大貫 信夫 人間の姿に戻ったトトオを連れてメルモは広い家の広い庭に入りこんで遊んでいた。しかし防犯カメラに発見され、この家にたったひとりで暮らす老人に怒られる。翌日、老人は子供たちが庭に入りこんで迷惑だと苦情を言いに学校へやってくる。その時学内放送を担当していたメルモは老女役の声を出すため、キャンディーで老女の姿になっていた。そんなメルモの声を聞いて老人はハッとなる。死んだ奥さんにそっくりの声だったのだ。老人の孤独を知ったメルモは老女に変身して例の家を訪ねるのだが-。 18話 3650日の恐怖 1972年 1月30日 脚本 松本 守正 演出 本田 元雄 10億円の金塊を盗んだ強盗兄弟がメルモの家に逃げ込み、メルモたちを人質にして立てこもった。が、彼らは銃を暴発させて失神してしまう。失神したまま目を覚まさないので金塊のありかを白状させることが出来ずに困り果てる警察。メルモはキャンディーで大人になり、目を覚ました強盗に10年の歳月が流れたと思い込ませた。そうすれば慌てて金塊を取りに行くだろうと思ったのだ。そしてしかし強盗たちは10年も経ってしまったのならもう妹は死んでしまったろうと嘆き悲しみ始めた。彼らは病気の妹の手術費用を稼ぐために、強盗をしたのだった-。 19話 メルモの初恋 1972年 2月 6 日 脚本 せき・らん 演出 古沢 日出夫 登校途中、不良グループにからまれているメルモを救ってくれた男性は、新任の野沢先生だった。メルモは野沢先生をいっぺんで好きになり、先生との結婚を夢見たりする。キャンディーで大人になり、メルモの姉と名乗ってデートに誘うメルモ。しかしデートの最中に野沢先生は近々結婚するんだと告げた。ショックを受けたメルモは翌日、学校を早退してしまうのだが・・・。 20話 すて猫トラちゃん 1972年 2月13日 脚本 松本 守正 演出 正延 宏三 港で輸出されてきたトラが逃げ出した。作業員たちは慌ててトラを銃で撃つ。その傷ついたトラと出会ったメルモは、このトラが出産したばかりだと知る。自分の命と引き換えにして子供を産んだトラに、子トラを託されたメルモは家へと子トラを連れ帰る。けれど、いたずら好きの子トラは青いキャンディーを食べて成長すると街で暴れ回ってしまい、警察隊に包囲された。メルモは子トラを救うために走るのだが・・・。 21話 姉ちゃんなんて大嫌い 1972年 2月20日 脚本 柴山 達雄 演出 大貫 信夫 タッチに母乳をやろうと思い立ち、メルモは大人の体になって乳を与えようとする。けれど、母乳は出ない。ワレガラスは妊娠してホルモンが作られないと母乳は出ないのだと説明し、体のことを思うならむやみにキャンディーを使うなと注意した。だからトトオの父兄参観にも子供の姿のままで出席したのだが、そのせいでトトオを怒らせてしまう。家を飛び出したトトオは何者かに誘拐されてしまう。脅迫状を見てメルモはワレガラスに助けを求めた-。 22話 わたし求婚されちゃったァ!! 1972年 2月27日 演出 富野 喜幸 死んだ母親を恋しがるトトオのため、メルモは母親の姿となってトトオを慰めた。そのメルモを見て番長の昭吾は一目惚れし、結婚して欲しいといってきた。ワレガラスに相談すると博士は結婚とは何かを説明する。それを聞いて軽々しく結婚は出来ないと思ったメルモは難題を吹っかけて昭吾に結婚をあきらめさせようとする。けれど、あきらめるどころか昭吾はハリキってしまう。夢中で頑張る昭吾の姿にメルモの心は揺れ、ついに昭吾との結婚を決意するのだが・・・。 23話 光と闇と愛 1972年 3月 5日 脚本 松本 守正 演出 西谷 克和 鍾乳洞で雨宿りをするメルモとワレガラスは、同じ鍾乳洞に隠れている津村と千代子という恋人たちと出会った。ふたりは駆け落ちしてきたらしい。そこへ千代子の父親が飛びこんできて「娘と別れろ」と銃で脅かして津村に迫る。しかし首を縦に振らない津村に業を煮やし、父親は銃を天井に向けて発砲した。その衝撃で天井が崩れ、メルモたちは津村たちともども鍾乳洞の中に閉じ込められてしまうー。 24話 恋人がいっぱい 1972年 3月12日 脚本 松本 守正 演出 池原 成利 メルモは三人の男性から恋を打ち明けられた。一朗・二郎・三郎という名のその三人は偶然にも三兄弟だった。三兄弟は自分こそメルモの恋人にふさわしいとケンカをはじめてしまう。困り果てたメルモは、弟のタッチを最初に笑わせた人と付き合うと言ってしまう。そしてメルモとタッチは三兄弟と共に海へドライブに出かけるのだが・・・。 25話 豪傑赤ちゃんに泣く! 1972年 3月19日 脚本 柴山 達雄 演出 本田 元雄 メルモの恋人となったのは二郎だった。二郎は空手の心得があり、道場の先生のおかげで強くなれたと語る。空手に興味を持ったメルモがその道場を訪ねてみると、柳田という師範はまさに豪傑であった。しかし家に帰ればその柳田も女家族に囲まれて肩身の狭い想いをしていた。だが、妊娠中の妻が今度こそ男の子を産んでくれると柳田は祈るような思いで赤ちゃん誕生を待っていた。ワレガラスはメルモに妊娠のメカニズムを話し、男女を産み分けることは出来ないと語る。メルモはいつしか自分はどんな赤ちゃんを産むのかしら、と考えるのだった-。 26話 さよならメルモ 1972年 3月26日 脚本 せき・らん 演出 大貫 信夫 ワレガラスが祖国へ帰ることになり、彼はメルモたちに一緒に来ないかと誘った。子供たち三人で暮らさせるのが心配だったのだ。しかしメルモはすぐには返事ができない。一方、二郎の母親から弟たちを連れてこの家に来なさいと誘われた。考えた末、メルモは二郎の家にお世話になることに決めた。ワレガラスは二郎にメルモたちのことをよろしく頼むと告げて国へ帰っていく。それから15年。メルモは二郎との間に女の子をもうけた。ある日、娘が青いキャンディーを食べて大人になる。その体に今一度メルモに逢いたいと願っていた母親の霊が宿った。メルモはママと再会した。一瞬の、しかし、忘れられない一時をメルモはママと過ごす。やがてママは去っていき、メルモの前では娘が微笑んでいた-。 |
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