40年以上服役が24人 無期囚、昨年末1670人無期懲役受刑者が年々増え、昨年末現在は1670人で、40年以上服役している受刑者も24人(今年4月1日現在)いることが5日、法務省の集計で分かった。昨年仮釈放された受刑者の平均服役期間は31年10カ月。過去10年の獄死は120人に上る。 無期懲役受刑者の増加と服役長期化は、被害者重視による厳罰化と仮釈放の減少などが要因とみられる。裁判員制度に向け、仮釈放のない終身刑導入が提唱される中、事実上の終身刑ともいえる受刑者が多い現状は論議を呼びそうだ。 1998年以降の集計によると、無期懲役確定者は2002年まで年45-75人で推移したが、03-06年は年114-136人に増え、昨年は89人。 一方、仮釈放は01年までと03年、05年は年11-18人いたが、04年、06は4人、昨年は3人にとどまった。 仮釈放の許可には、再犯の恐れがないことや更生の意欲などに加え「社会の感情が仮釈放を認めること」も必要とされ、厳罰化の傾向が反映しているとみられる。 また仮釈放者の平均服役期間は04年が25年10カ月、05年27年2カ月、06年25年1カ月で、昨年は30年を超えた。
【共同通信】
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