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【衝撃事件の核心】「過激派」に高齢化の波…“顔”替えて暗躍の活動家も サミット前に警察当局警戒 (1/4ページ)
このニュースのトピックス:衝撃事件の核心
7日に開幕する北海道洞爺湖サミット(主要国首脳会議)に、反対姿勢を鮮明にしている極左暴力集団(過激派)。昭和32年の誕生以来、街頭武装闘争や爆弾闘争、内ゲバなどを繰り返した過激派も、組織は高齢化し、若年層を獲得できないところは縮小傾向にある。だが、活動家らは「過激」とは別の“顔”を掲げることで、新たな活動を展開していることも確認されており、警察当局はなおも警戒を強めている。
反体制運動の高まり受け 分裂繰り返しながら増殖した過激派
過激派は、労働組合などへの浸透を重視してきた「革マル派」(日本革命的共産主義者同盟革命的マルクス主義派)と、武装闘争を展開した「中核派」(革命的共産主義者同盟全国委員会)、「革労協」(革命的労働者協会)が3大セクト。
「当時は本気で参加すれば世の中を変えられるという雰囲気があった」
都内の私立大学生で中核派活動家だった男性(59)はそう振り返る。
昭和34〜35年の“60年安保闘争”には延べ約464万人が参加。ベトナム戦争や学園紛争により反米、反体制ムードが国内でも高まった。その流れが、成田闘争や“70年安保闘争”につながった。
「昭和30〜40年代、闘争課題はいくらでもあった」(男性)。街や大学構内には角材を持ちヘルメットにマスク姿の学生があふれていた。
44年には共産主義者同盟(ブント=共産同)が分裂し、最過激派の「赤軍派」が誕生する。「日本革命の達成の手段として、海外に国際根拠地を建設し、活動家を送り込んで軍事訓練を受けさせる。再び日本に上陸して武装蜂起を決行する」。この方針に基づいた赤軍派のメンバーは45年、日航機「よど号」を乗っ取り北朝鮮に渡った。
49〜50年には、反日思想を持った「東アジア反日武装戦線」による連続企業爆破が起きるなど過激な事件が続いた。
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