県立北上病院で狭心症の治療を受けた男性(当時44歳)が急性心筋梗塞(こうそく)で死亡したのは、器具に欠陥があり、医師が適切な処置を怠ったためとして、男性の妻ら3人が県立北上病院を管理する県と製造元の米国ボストン・サイエンティフィック社(マサチューセッツ州)などに損害賠償を求めた訴訟は、盛岡地裁(田中寿生裁判長)で和解が成立した。県と同社双方が遺族に慰謝料を払うが、金額や負担割合などは非公表。
県医療局の田村均次局長は「裁判所から和解勧告があり、原告と被告双方が合意した」とコメントした。【狩野智彦】
毎日新聞 2008年7月6日 地方版