東京電力は3日、2007年度の二酸化炭素(CO2)排出量が前年度比3割増の1億2650万トンだったと発表した。日本のCO2排出量(06年度12億7500万トン)のほぼ10分の1に相当する。新潟県の柏崎刈羽原発の運転停止で火力発電所による発電が増えた結果、CO2排出量が大幅に増えた。
東電の07年度の火力発電量は前年度の56.2%から71.1%に上昇。これに伴いCO2排出量は前年度から2890万トン増えた。販売電力量1キロワット時あたりの排出量(排出原単位)も同25%増の0.425キロと悪化した。
同社は08―12年度の5年平均で排出原単位を90年度比2割減らす目標を掲げているが、柏崎刈羽原発の運転停止長期化でハードルが高くなっている。(00:14)