2008年07月06日
めっきり その４
つまらない泣き言をお書きしたところ、多くの方に不愉快な思いをさせてしまったようで、申し訳なく思っている。
拙ブログにお書きしたとおり、基本的に『ドン・ボスコ』や『サレジオ会』が嫌い−性に合わない−というだけのことだけである。
教皇庁文書などは一般書店では取り扱っていないので、四谷まで求めに行く。信仰の助けとするための聖具を求める際も同様、四谷まで足を伸ばす。
その際、駅から最も近い『サンパウロ』を利用するというだけである。聖パウロ修道会にはお世話になっているブラザーもいらっしゃる。
当日は、聖パウロの祝日で『サンパウロ』等がお休みであり、せっかく四谷まで来たのに……というわけで女子パウロ会のシスターに教えてもらったとおり、やむを得ず『ドン・ボスコ』で書籍を求めた。
自分は刑事でもなければ、検事でもない。ましてや裁判官でもないので、おいそれと人を裁くことはできない。いわば「ワイドショー」的感覚にしか過ぎない。敢えて言えば、posukeさんの意見（「限りなくクロに近いグレー」）に近いかもしれない。
実際、一人の女性信徒が殺害されている。そして、残念なことに一人の外国人神父がその容疑者として取り調べを受けることとなった。
ここで、更に残念なことは、教会はこの捜査に一切協力をしなかったということである。指紋や血液など科学的な捜査の参考となるものの提出を一切拒んだということである。
サッサと警察に資料を提出すれば、何度も呼び出しを受けなくともいいのである。今でいう「ドーピング検査」と同じである。
友希さんはおっしゃる。
「そんな『つとめ』聞いたことがないよ。（怒）」と。
しかし、宗教団体が絡む犯罪では、往々にして信者はこのような態度をとる。実際、「スチュワーデス殺人事件」のときもこのような感じであったと資料は言う。
そして、
「『信徒のつとめ』。苦しむ人と共に。」
とも。強い味方現るという感じである。
ところで、今、日本でも進められている裁判員制度の導入。
実際、被告人が所属する宗教団体と裁判員が所属する宗教団体。
もし、同じ宗教団体に所属していれば、いきおいその判断は甘めになるし、敵対する宗教団体であれば、厳しい判断となるのではないだろうか？
陪審員制度が導入されているアメリカ合衆国では、陪審員の構成、とりわけ人種についてはよく聞く話ではある。宗教についてはどのようになっているのであろうか？忌避申し立てなどは可能なのであろうか？
刑事事件ではないが、津地鎮祭訴訟の控訴審判決を下した名古屋高等裁判所判事はキリスト教信者であったと聞いたことがある。結局、最高裁判所において覆された控訴審判決ではあるが、担当する判事の信仰箇条によってその判断がバラバラとなっては……。
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この記事へのコメント
そこから、不信感が生まれ、捜査協力を困難にしている。
被害者の素行など、マスコミには美味しいネタだったようだけど、どこまでも死人に鞭打つような行いだし、ましてや遺族は・・・
この件に関しては、警察の捜査手法に問題があったとしか言い様がない。
判事について言えば、あくまでも法律に基づいて判断するのが仕事で、信仰宣言する場所ではない。
各人の信条がその発想に影響を及ぼすことは考えられるが、そのための複数合議制。特定の宗教観で裁きを行うことは避けなければ、恐ろしい世界になる。
１つは『記者クラブ制度』。もう一つは『推定無罪の軽視』である。
日本独特の制度（韓国にも類似のものがあるとも聞く。）である『記者クラブ制度』。
これで、マスコミ各社は警察からあらゆる便宜供与（所謂「部屋付き、飯付き、おんな付き」）を受け、ズッポリの関係である。
日本では、『逮捕＝犯人』という感じがある。裁判所からＡさんの逮捕状が出されているのに、Ｂさんの身柄を拘束したというのであれば、「誤認逮捕」であろう。しかし、Ａさんの身柄を確保し、取り調べの結果、その嫌疑を明らかにすることができなかったというのは、全く「誤認逮捕」ではない。
したがって、裁判で明らかにされるのは、検察側の有罪の立証であって、被告人側が無罪を立証する必要は全くない。警察・検察を相手に『無罪』を証明しろなどとは到底無理な話である。往々にして身柄さえ拘束されているのである。裁かれているのは検察であり、このことはマスコミのみならず、被告人に訓辞を垂れる裁判官など司法当局でさえも勘違いをしている危険性もある。