東京都国分寺市の共産党市議が、同党市議団発行の「市議会報告」を市内のマンションの集合ポストに投函(とうかん)したとして住居侵入容疑で書類送検された問題で、被害届を出していたマンションの管理組合が「地域での関係を悪化させたくない」として、被害届の取り下げを警視庁小金井署に求めていたことが分かった。同署はこれを3日に受理、4日にも東京地検八王子支部に伝えるという。
同市議は5月18日、同市本多1丁目のマンションに市議会報告配布のために入り、6月9日に書類送検された。敷地には関係者以外の立ち入りを禁じた張り紙があった。
管理組合の役員は「集合ポストには多くのビラが入れられ、住民の中には迷惑と感じている人もいる」としながらも、「書類送検された市議が今後は配布しないと言っている。この市議も防災や防犯など町内会の活動に参加しており、地域の関係を悪化させたくない」などと説明している。