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日経記者が「ばか者」メール NHK訴訟巡り市民団体に

2008年7月5日17時5分

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 NHKの番組が放送直前に改変されたとして、取材を受けた市民団体がNHKなどに損害賠償を求めた訴訟で敗訴したことを受け、日本経済新聞社の記者が匿名で、この団体に「取材先の『期待』に報道が従うわけないだろ」「あほか」などとする電子メールを送っていたことがわかった。

 メールが届いたのは、「『戦争と女性への暴力』日本ネットワーク」(バウネットジャパン)。日経は5日までに、「個人的なメールで会社は関与していないが、不適切な内容だった」とバウネットに謝罪した。日経は社内規定に従い、記者を処分したとしているが、処分内容は明かしていない。

 バウネットによると、電子メールは番組改変訴訟の最高裁判決が出た翌日の6月13日、事務局のアドレスに届いた。内容は「常識を持て。ばか者」「なんであなたがたの偏向したイデオロギーを公共の電波が垂れ流さなきゃいけないんだよ。あほか」などと書かれていた。電子メールのアドレスが日経のものだったため、日経に確認した。

 バウネットは日経に対し、「名誉感情を侵害するだけでなく、ジャーナリズムに携わる新聞社のあり方として問題」と抗議した。

 日経によると、編集局幹部らが6月24日、バウネットの代表者らに送信の事実を認めて口頭で謝罪。記者はバウネットのホームページを通じて個人的な意見を書き送った、と説明し、「悪いことをした」と話しているという。

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