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「ご飯復権」はパン値上がり お茶漬けのもとやレトルトカレー絶好調 (2/2ページ)
このニュースのトピックス:食・グルメ
食品メーカーも手応えを感じている。永谷園のお茶漬けのもとの売上高は2〜6月の5カ月間で、前年の同時期より20%増えた。ハウス食品ではレトルトカレーの4〜6月の累計販売数量が2割増。エスビー食品もレトルトカレーの売上高が、4〜6月累計で前年同時期と比べて2けたアップした。ハウス、エスビーはご飯関連商品を拡販する絶好の機会ととらえ、チャーハンのもとや牛丼のもとなどその他の商品も積極的に投入していく。
コメ回帰の背景には、パンの値上がりがある。製パン各社は昨年12月に続いて今年5月から再値上げした。都内のスーパーの店頭では有名ブランドの食パン1斤が150〜180円程度。6枚切りだと食パン1枚は25〜30円で、コメの価格から換算した茶碗(ちやわん)1杯のご飯とほぼ同じになる。値段の差がなければ「関連商品や総菜が充実しているご飯の方がお得感がある」(エスビー)という。
日本フードサービス協会が6月25日に発表した5月の外食産業市場動向調査によると、外食売上高(既存店)は前年同月比0・8%減と2カ月連続で前年を割り込んだ。ガソリン価格の高騰で自動車の利用を抑える動きも出ており、外食離れは鮮明。今後も一家で食卓を囲む回数は増えそうだ。