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「ご飯復権」はパン値上がり お茶漬けのもとやレトルトカレー絶好調 (1/2ページ)
このニュースのトピックス:食・グルメ
食卓の“ご飯回帰”が鮮明になっている。小麦の値上げでパン価格が上昇し、割安感が出ているためで、節約意識を強めている消費者が外食を手控えていることも後押ししている。スーパーではご飯のおかずになる総菜が売り上げを伸ばしているほか、お茶漬けのもとや焼きのりなど関連商品の売れ行きも好調だ。食品メーカーはご飯に合う関連商品の拡充に乗り出した。
「安上がりだから食事は家。ご飯を中心にしている」。関東地盤の中堅スーパー、サミットストア三鷹市役所前店(東京都三鷹市)。身近な商品の相次ぐ値上げでサイフのひもを締める30代主婦は、自転車のかごがいっぱいになるほど特売品を買い込んだ。
サミットでは、家での調理時間を省けるサラダ、煮豆、揚げ物など総菜の売上高がここ数カ月、前年を5〜10%上回る。ご飯の関連商品では、お茶漬けのもとも好調だ。買い物客の目を引きつけようと、お茶漬けのもとは焼きのりと一緒にコメの真上に置くよう商品棚も工夫した。
ダイエーではコメやふりかけの売上高が6月はそれぞれ20%増えた。イトーヨーカ堂も焼きのりが1月から2けたの伸び。スーパー各社は「食の安全・安心への意識が高まっていることも重なり、自宅で食事をする傾向は当面続く」とし、ご飯の関連商品の品ぞろえを強化している。