福岡県保健衛生課は4日、同県朝倉市三奈木の同市立十文字中学校(小島悦朗校長、184人)の生徒44人が、3日に腹痛や下痢などの食中毒症状を訴え、うち15人が医療機関で受診したと発表した。入院患者はおらず、全員快方に向かっているという。
同課によると、同校では3日正午すぎから、生徒180人と教職員23人の計203人が校内で調理された給食を食べ、約1時間後に生徒が次々と不調を訴え始めたという。
症状が出た生徒44人のうち、男子は28人、女子16人。全学年から発症者が出ていた。
朝倉市教委によると、給食の献立は、かしわ飯、ワカメ汁、牛乳など5品目。牛乳は消費期限内だったという。同市の全小中学校(計20校)は自校で給食を調理しており、市教委は4日、全校に衛生管理の徹底を指導した。
=2008/07/05付 西日本新聞朝刊=