福岡放送局

2008年7月5日 19時7分更新

”こども病院”移転で説明会

「こども病院・感染症センター」の移転について、福岡市は5日、患者の家族を対象とした説明会をはじめて開きました。

福岡市中央区の「こども病院・感染症センター」で開かれた5日の説明会には、こども病院を利用する患者の家族などおよそ80人が参加しました。
福岡市が示している「人工島への移転が最適だ」との方針に対し、こども病院を利用する患者の家族などから反対の申し入れが相次いでいます。
このため、5日は福岡市の担当者のほか、初めて、福重淳一郎院長が説明に立ちました。
福重院長は周産期医療の充実や広域的な搬送のためのヘリポート、それに医療の質の確保のためには新たな病院に一定の広さが必要なことなどを説明しました。
しかし、患者の家族からは交通の利便性についての不安の声が多く、「現在地での建て替えについてもっと検討すべきだ」とか「医療機能の充実より、通いやすさを優先して欲しい」といった意見が出されました。
福岡市側から参加した担当者は「交通の不安は今後解消していく」と説明したものの、十分に質問に答えることができなかったとして、急きょ再来週にも患者家族を対象とした説明会が開かれることになりました。
福岡市はまた、これとは別に、今月10日にも一般向けの説明会も予定しています。