温暖化ガス対策プロジェクト
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廃食用油リサイクル事業 【廃食用油精製装置を設置する北条鉄道・北条町駅】 廃食用油リサイクル事業とは、使用済み食用油を回収し、それを精製することによってBDF(バイオディーゼル燃料)を製造する事業のことです。 ディーゼル車にそのまま注油して車を走らせることができるBDFは、植物性の油を原料にしているため、燃焼時に排出されるCO2(二酸化炭素)が植物の育成過程で吸収してきたCO2と同量であり、CO2の総量を増加させないと考えられています。そのため、軽油の代替燃料としてBDFを使用することは、間接的にCO2を削減する効果があるとされています。 今回連携する加西市は、同市の環境への取組み「バイオマスタウン構想」の一環として、主に市内の事業者、公共施設、一般家庭等から使用済み食用油を回収して本事業を推進し、日本サムスンは、本事業に必要となる廃食用油精製装置の導入を支援します。 加西市 廃食用油リサイクル事業 BDF製造によるCO2削減効果 本事業により日本サムスンは2008年度に、自社が1年間に排出するCO2を軽油に換算した量(約700kl)(2006年時点)の10%に相当する70klのBDFを製造することによって、当該量のCO2削減を目標とします。 同様に2009年度には15%(105kl)、2010年度以降は20%(140kl)以上のCO2削減を目指します。 支援の内容及び期間 日本サムスンは、まず2008年度から2013年度までの6年間、加西市が導入を行う廃食用油再燃料化装置のリース料金相当額を加西市へ寄付することによって支援します。 本事業の背景 環境に優しい企業を目指すサムスングループでは、韓国本社をはじめ各事業場を中心に、法令等に則した有害化学物質の使用抑制やリサイクル等の製品に対する環境対策を、積極的に推進しています。生産・製造拠点を持たない日本においては、オフィスでのCO2(二酸化炭素)削減を中心に環境対策を進めています。 日本サムスンではこれまでCO2削減対策として、空調の温度調節や稼働時間の短縮などによる「クールビズ」や「ウォームビズ」、照明の自動消灯(昼休み、夜9時・11時)、また昼休みのPC電源オフ等、主に電力使用の抑制を中心とした社内での対策を推進してまいりましたが、本事業により、社内・社外両面でのトータルな環境対策プランを確立します。 日本サムスンでは、本事業を「自治体のアイデア」と「民間企業の支援」を合わせた新たな社会貢献モデル事業として積極的に推進し、将来的には「CO2ゼロ宣言」を目指したいと考えております。 【日本サムスンのCO2削減目標(社員1人・1年当りのCO2排出量を軽油換算)】 |