カトマンズ――ネパールの首都カトマンズの警察は4日、亡命チベット人数百人が同日、市内の中国大使館領事部への突入を図り、警官隊が排除し大使館の正門に到達した一部を拘束したと述べた。
参加したチベット人は約300人で、チベット自治区の中国支配などに抗議した。警官隊と小競り合いがあったが重傷者はいない模様。拘束者も釈放される見通し。
今夏の北京五輪やチベット自治区で起きた大規模暴動、武力弾圧を受け、ネパールではチベット人による反中デモが多発しているが、ネパール政府はこれを容認せず、規制している。
暴動後、中国は国際社会の要請を受けた形でチベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世の亡命政府側との対話を再開しているが、大きな進展は報告されていない。