京都府警捜査1課と宮津署は4日、路上で女子高生に暴行したとして、強姦致傷容疑で京都府与謝野町の町立桑飼小学校教諭、細野弘和容疑者(34)を逮捕した。
細野容疑者は犯行時、5月に舞鶴市で発生し、府警が捜査中の府立東舞鶴高校浮島分校1年、小杉美穂さん(15)殺害事件を持ち出し、「舞鶴の事件みたいになりたいんか」と脅していた。
調べでは、6月3日午後10時ごろ、舞鶴市の北西約20キロにある与謝野町の路上で、自転車で帰宅中の女子高生に横から体当たり。転倒したところを脅迫しながら近くの茂みに連れて行き、10分〜15分にわたり、性的暴行を加えた疑い。女子高生は足に約3週間の軽傷。
現場は夜間、人通りがほとんどない田園地帯。路上に停車させた白色の乗用車内で女子高生を見つけ、先回りをして犯行に及んでいた。調べに「痴漢目的で押し倒したが、後のことは覚えていない」と供述。宮津署は女子高生について「舞鶴の脅し文句で、怖くなり抵抗できなかった」と説明している。
付近では昨年6月から、女子中、高生に性器をなめさせるなどのわいせつ事件が今回の事件を除き4件発生。白色の車も目撃されており、宮津署は関連を調べる。
細野容疑者は教育計画などを立案する教務主任。桑飼小によると、「児童や父母の信頼が厚い先生で、誠実に職務に取り組んでいた」。処分は「教育委員会が厳正に対処する」という。