消防ヘリコプターの導入を検討している浜松市は、欧州のヘリ製造最大手「ユーロコプター」社製の機体を11億3190万円で購入する仮契約を結んだ。県内の消防関連での導入は県、静岡市に次いで3機目。9月議会で承認を得て正式契約し、10年度からの運用を目指す。
6月24日に入札を実施し、同社機の販売代理店、ユーロヘリ(東京)が落札、30日に仮契約を結んだ。購入予定の「AS365N3」型は8~9人乗りの中型機で、千葉市など全国の消防でも使われている。
浜松市は今年度予算で、浜北区内のヘリポート造成や機体購入費などに約16億円を計上。ヘリは山岳救助や水難事故などに対応し、傷病者のほかに医者を乗せて移動する救急活動も検討する。県や静岡市とは、緊急時などでの協力体制の構築に向け、話し合いを始める。【竹地広憲】
毎日新聞 2008年7月5日 地方版