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医師不足問題テーマの講演
深刻な医師不足や地域医療の厳しい現状について考える講演会が5日、新潟市中央区の万代市民会館で開かれた。講師を務めた埼玉県済生会栗橋病院の本田宏副院長は「医療崩壊の根底には、医師の絶対数不足と理不尽な低医療費政策がある」と訴えた。
県内の病院長らでつくる講演会準備会が主催。医療関係者や市民ら約250人が参加した。
地域医療崩壊の原因や改善策について講演した本田副院長は「日本で医師過剰、医療費が高すぎるというのは間違った情報だ」と強調。団塊世代の高齢化で医療費の増大が目前に迫る中、日本の国内総生産(GDP)に占める医療費の割合が8%とほかの先進国より低い現状を指摘し、「国力に見合うように日本は医療費の割合を増やすべきだ」と訴えた。
また、県の担当者が本県の人口10万人あたりの医師数が全国39位であることを報告。中でも小児科、産婦人科の不足が深刻だと説明した。
講演を聴いた新潟市の勤務医男性(51)は「病院職員でも現状を知らない人がいる。一般の人も含め、みんなで医療の現状を考えなければ駄目だと思う」と話していた。
新潟日報2008年7月5日
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