前橋市消防本部はこのほど、07年の管内(前橋市と富士見村全域)の救急統計を発表した。通報から現場到着までの平均所要時間は5・0分、通報から病院到着までは28・6分で現場から病院までは23・6分だった。過去の統計と比較すると、現場到着から病院到着までの時間がここ数年延びている。
03年以降の現場到着の平均所要時間を見ると、ほぼ横ばいだが、通報から病院到着までは延び続けている。この結果、現場から病院までの平均所要時間は、03年19・3分▽04年20・0分▽05年22・8分▽06年23・6分▽07年23・6分で、06年と07年は03年より4・3分長くなっている。
このことについて、同本部予防課は「現場到着後、本人を捜して救急車に運び入れたり、応急手当をして収容先病院を探すなどの手順があり、延びている原因がどれかは分析していない」としている。
07年の出動は前年比2・4%増の1万3012件で40・4分に1件出動したことになる。【塩崎崇】
毎日新聞 2008年7月5日 地方版