舛添要一厚生労働相は4日の閣議後の記者会見で、2007年度の公的年金の積立金の市場運用利回りが5年ぶりにマイナスとなったことについて「国際的な比較をしたときに運用実績が極めて低いことはたしか。改善は当然考えてしかるべき」と述べた。今後、収益の改善策や運用先の分散を検討する。
昨年度の運用損失が5兆8000億円となったことに関しては「年金運用はサブプライムローン問題でだれがやってもマイナスになる」と説明した。過去の運用益も積み上がっており「(国民の生活に)直ちに響くことはない」と述べた。
町村信孝官房長官は4日午前の閣議後の記者会見で、「基本は株価の動向で決まってくるものだ。そう驚きもしないし、そう慌てる必要もない」と述べた。運用の責任問題については「ハイリスク・ハイリターンのものを買って損失が出たわけではない」と語った。(04日 14:32)