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2006-11-03

■「銀河パトロール部隊」はオーマイニュースに必要か

Theme: オーマイニュース
http://www.ohmynews.co.jp/omn/News.aspx?news_id=000000002687

元原稿はこちら…
「銀河パトロール部隊」はオーマイニュースに必要か
コメント500件突破に思うこと


【ご意見募集】「この記事にひと言」欄について の「この記事にひと言」が先日、ついに500件を超えました。この論題に対する市民記者およびオピニオン会員の意識また関心の高さもさることながら、件の「銀河パトロール部隊 」は、ここオーマイニュースに必要なのか、ということを再び考えざるを得ません。

しかし、あるいはもはや考える必要はないのかもしれません。ある意味、既に答えは出ているようにも思えます。その答えとは、一体どのようなものでしょうか?

普通に考えれば、オーマイニュースにおける「銀河パトロール部隊」は編集局内の一部所となるのでしょうが、今回、編集局は【ご意見募集】「この記事にひと言」欄について という記事を出すことにより、数々の興味深い発言への扉を開きました。

これは今から見れば、結果的にこの件に対する非常に効果的かつ合理的な施策となった言わねばならないでしょう。なぜなら後述するように、編集部はこのたった1つの記事により、より相応しい仕方で再びイニシアチブを委ねられると共に、荒れているとみなされていたコメントをかなりの程度吸収して沈静化することになったからです。

たとえば、「削除や退会に関して、読者有志からなる監査委員会を設けるのは必須」という意見がありました。ボランティアを買って出てまでオーマイニュースを良くしたい、「皆で考え、問題に取り組み、じっくり話し合っていくことが必要」だというその熱意ある発言は、突き詰めれば、いわばオーマイニュース版「銀河パトロール部隊」を有志で作りましょう、という提議を意味します。オーマイニュースは「大学の自治会や地域の町内会」のようになるべきなのでしょうか?

そうした意見に対し、「編集部サイドでこれ(誹謗中傷等)に当たるものは削除されている(はず)で、残ってるものに関して「悪質極まりない誹謗中傷や揶揄、中傷」って考えるのは(オマニー基準でいうと)間違って」いる、「もし、「間違ってるはず無い」と思うなら、ひと言内で応戦せず…編集部へ連絡するといい」という指摘がありました。また、「まだ委員会だの言い出す以前の地点にしかない」と苦笑する向きもあり、結局こうした意見は多数の支持が得られなかった模様です。

一方で、「記事の内容とは関係のない書き込みを何とかしてほしい」「誹謗中傷がひどすぎる。これでは議論にならない」「ほかのサイトのURLを貼るのはいかがなものか」といった、一部の市民記者からのクレームはどのようにみなされたのでしょうか?

「そんなに批判されるのがイヤなら余所に行けばいい」「自分の思想をメディアの記事として披露して、批判が一切でてこないとでも思ってたの!」という歯に衣着せぬ意見から、「記事だけ書いて後は知らんぷりの書き逃げ記者が大勢を占める現状(を憂う)」「批判を批判として受け止められず、誹謗中傷だなどといって逃げる人間に、質の向上など望めません」「記者の敷居を低くするのもよろしいですが、記事の質を低くするのだけはやめていただきたい」という批判が続き、そうなったら「ネットの楽園が実現(しますね)」という揶揄までなされました。

結果として、健全な仕方であれ多少言葉遣いが雑であれ、ネット上の議論は「ある意味で自然な事」、だから「いままでどおりの運用で行くのがいい」「このままの運営で問題ない」とされ、必要であれば「記事を書く際、もしくは市民記者の登録時に大きく赤字で「書いた記事が知らない人から批判にさらされることがありえます。」と表記」すればいいという意見まで出ています。

この件でわたしたちは、このコメント欄を設けたのはほかならぬオーマイニュースであって、その場は「オーマイニュースに掲載されている記事に対する感想や意見交換、質問などを行っていただき、建設的なコミュニケーションのために活用」するためのものである、という点をいま一度思い起こす必要があるのかもしれません。

確かにそこでは「建設的なコミュニケーション」が行なわれるべきでしょう。しかし先の記事 でも書かせていただきましたが、「記事に対する感想や意見交換、質問」は何であれ認めない答えたくないでは、短期的に見れば「楽園」かもしれませんが、長期的に見れば、わたしたちは市民記者なのかそれともただの市民ブロガーなのかと揶揄されるばかりなのです。

コメント欄の閉鎖を求める意見はある意味同情をもって受け止められるべきものではあるものの、「ひと言欄は必ず残すこととし、読みたくないという記者はひと言欄を読まなければ良い」、そして「記事に対する質問をしても無視する記者が現れるでしょうが、それはすなわち記者がその程度の質しかなかったという良い証明」と考える人も現にいて、「「この記事にひと言」目当てで来てる」というコメントさえあり、コメント欄の閉鎖は「やってもいいけどPVが減るだけ」と観測されています。もしそうなれば、それは確かにオーマイニュースにとって現実の損失 でしょう。

もっとも、そうしたコメントが白熱して、実際に憶測による名誉毀損、誹謗中傷、信用毀損、偽計業務妨害等があると判断される場合はどうでしょうか?

この件については、「「まっとうな批判」と「誹謗中傷」を峻別するための客観的な判断基準が必要」「記事は批判するが、記者に対する批判はおこなわない」というルールの確立が重要」「オーマイニュースには、ネットで誹謗中傷合戦が横行するのをくいとめる事例になってほしいと期待(している)」との声がありました。

さらに踏み込んで、「記事の内容を批判する事と、記者を誹謗中傷する事とは区別したほうがいい。今、記者は実名(と思われる?)を表示しているわけだから、根拠を提示しないで「まるで・・・ですね。」といって記者を侮辱すれば「侮辱罪」、根拠を提示して記者を侮辱すれば、根拠の真偽にかかわらず「名誉棄損罪」が成立すると思う。犯罪者は警察に任せておけばいい。立件するかどうかは警察が決める事で、なにも編集部が気をもむ必要はないのだ。どちらも申告罪なので、記者がさっさと通報すればいい。大量の逮捕者が出たとしても、それによって大量の記者が安堵し、新規記者登録も増え、また世間の話題にもなると思うのでPVも増える(一時的に)。「責任ある参加」の具体例としても、むしろ歓迎すべきではないか?」とまで述べる意見もあり、警察というある意味究極のパトロール部隊発動の要請が実は個々の記者の判断に任されていることが指摘されました。

この短い一つの記事をもって500以上のコメントすべてを精査し4000字以内にまとめることは残念ながらできませんでしたが、コメント欄の存続と検閲、というこの一事に絞ってこうして幾つかのコメントを抜き出してみると、この件に関しては既に事ははっきりしているように思われます。

それは簡単に言えば、排除されるべきなのは法的な観点から警察沙汰になるようなコメントだけであり、それを排除することになるのは、恐らくは通報を受けたオーマイニュース編集局であろうということです。

始まったばかりの揺籃期にあるオーマイニュースは、こうしてとりあえずは一つの嵐を乗り切ったようにも見受けられます。

というのも、「編集部の方針がいまだにはっきりしない」「方向性すら他人任せに見え(る)」といういぶかりをよそに、編集局が「悩んで」「市民記者とオピニオン会員のみなさんにご意見を伺おう」としたこのことは、いわば「銀河パトロール部隊」の実際の発動を誘発したように感じられるからです。

その発動は実に、問題の元凶ともみなされかねなかったコメント欄という場で、市民記者とオピニオン会員の忌憚のないやり取りにより実現しました。しかも「みなニックネームで真面目に議論が進」んだように見受けられます。これは結果的には良い話であり、わたしたちは皆、このことをこれからも記憶にとどめていくことになるのでしょう。

もちろん、その同じコメント欄で言及された他の問題もあり、ある場合オーマイニュース自身のあり方が問われているのも事実です。そうした点は、きっと他の市民記者の手により、このような記事という形で今後もさらに議論されていくことになるに違いありません。

しかし、コメント欄の存続と検閲に関しては、既に「監視カメラだけで犯罪が防げるはずない」という結論があります。わたしたちはお互い、市民記者またオピニオン会員として、良識と道義のうちに「お互いがどう考えているのかを「建設的に」意見交換」することができ、仮にもし本当に必要であれば編集局の「出動」を「要請」できるということです。

そのような最低限のラインが守られているパブリックなニュースサイトの中にあっては、市民記者が「プチ・カリスマ」「プチ・ヒーロー」になるような空間が実現するための「元祖・銀河パトロール部隊 」の発動は、確かに誰にとっても不要でしょう。



【長文】オーマイ石川記者「アメーバは大人げない」
 本日をもってオーマイニュースについて書くのはやめるが、オーマイニュースの石川達夫記者が、アメーバニュース10月21日の記事を題材に記事を寄稿しているので、それについて報告する..........≪続きを読む≫
2006-11-01

■「銀河パトロール部隊」は必要なのか

Theme: オーマイニュース
http://www.ohmynews.co.jp/omn/News.aspx?news_id=000000002667

元原稿はこちら…
銀河パトロール部隊」は必要なのか
「コメント欄炎上問題に寄せて


先頃、「ココロ・プラネット(ココプラ)」というSNSにおいて、「銀河パトロール部隊」なるものがそのサービスを開始 しました。これは実は、個々の参加ユーザーを惑星(プラネット)に見立てて、すべての書き込みを検閲するサービスに名付けられた名称です。

公式サイト によれば、「悪口を言わない」というルールを徹底させるべく、「銀河パトロール部隊(は)毎日のように巡回して…あなたにとって不快な発言・コメントは、すぐに削除される」とのことで、これはこのSNSのある程度の集客に繋がりそうです。「自分を必ず認めてくれる暖かい場」また「ひとりひとりが…「プチ・カリスマ」「プチ・ヒーロー」になるような空間」という謳い文句に魅力を感じる人は少なくないことでしょう。

とはいえ、そのあとに続く「ココプラでブログを書くことで、「人の悪口を絶対に言わない」というルールが世界中に広がり、それによって世界が明るくなれば、とココプラでは考えています」という説明を読むと、はたしてこれは客寄せのための美辞麗句なのか、それとも本気でそう考えているのか、と首をかしげざるを得ません。

なぜならこのSNSが自ら認めている通り、そのような状況を作り出すためには「銀河パトロール部隊」が「毎日のように巡回」して「不快な発言・コメント(を)すぐに削除」しなければならないからです。このことをそのまま敷衍すると、そのようなルールを世界中に広げて世界を明るくするには、世界的な「銀河パトロール部隊」が必要、ということになります。

そのような「銀河パトロール部隊」は必要なのでしょうか? そもそも、それは可能なことなのでしょうか?

このSNS内に限って言えば、それは他サービスとの差別化のため、また参加ユーザーの強い要望のために必要であり、実際に可能なようです。事実、ココプラでは「神速削除」とも評されるコメントのスピード削除やユーザーの強制退会が現在進行中です。しかしながら、世界的な「銀河パトロール部隊」となると、その実現はまず不可能でしょう。インターネットというインフラの特性上、物理的に不可能ということもありますが、それ以前にそのような世界的な規制を行ない得る機関がありません。加えて、そうした規制を望んでいない人も多数います。

その一方で、ちょうどコメント欄炎上問題に端を発する提議意見の公募 を見るにつけ、オーマイニュース内に「銀河パトロール部隊」は必要なのか、と考えさせられます。と言うのも、記者が以前に執筆した記事 のコメント欄もまた、俗に言う「炎上」のために「閉鎖」されてしまったからです。

これは非常に残念なことです。なぜなら通常は、コメント欄でのやり取りから記者自身が得られるものは多く、それは他の記者やオピニオン会員の思考を刺激するだけでなく、恐らくは記事の情報を補足強化してより多くの情報を読者に伝えるものとなり得るからです。

しかしこの場合はそうはなりませんでした。インタビューの相手の人がネット界ではよく知られた情宣の達人また論客であったというだけでなく、その人が以前に奉じていた宗旨やその頃の活動が注目されてしまったためです。そのために、記事の投稿と掲載という行為自体が、過去に何らかの被害に遭ったと感じているかそれを目の当たりにしたと感じているのではと思われる一部の人々の感情に火を付け油を注いでしまったようです。

結果として、情宣の達人自身がネットを使った情宣の限界を語る、という非常に興味深い企画が、あろうことかインタビューの相手の人物がネット界への影響力の復活を目論む企て、と勘違いされてしまいました。記者も編集局も騙されているか言いくるめられている、この人物はその過去ゆえに今でも危険人物であるに違いない、果ては記者自身がそうではないと再三申し上げたにもかかわらず同じ宗旨の人間だとの烙印を押されてしまい、このことは記者本人に対する重大な名誉毀損とみなされかねない、という指摘があり、拠所なく状況を事務局側に打診、最終的にコメント欄の封鎖という残念な結果となってしまいました。

第2回目また第3回目の記事が、全く中立的な内容であるにもかかわらず未だに掲載されていないのは、既に以前の宗旨からのカミングアウトをはっきりと表明しているこのインタビューの相手と記者本人の身を案じてのこと、という編集局からの通知を受け取っています。これには感謝する一方で、記者としては複雑な心境でもあります。

記者として、今回の「炎上」であらぬ誤解を生んでしまったことを遺憾に思います。

と同時に、このような場合においては、やはりオーマイニュース内での「銀河パトロール部隊」ならぬ編集局の介入は相当であると感じざるを得ません。事実、このケースではコメント欄における記者の釈明がかえってインタビューの相手の人物への不当な擁護と受け止められ、誤解が解けないままコメント欄が「炎上」してしまったからです。

確かに、ネット全体を管轄するような規模の「銀河パトロール部隊」論は実質がありません。ネットでの発言は皆等しく、外部での批判やコメントやウォッチを避けることができず 、ネット全域を取り締まる権限を持った組織も個人も存在しないからです。オーマイニュースの市民記者であるわたしたちもすべからく、この事実は再三直視すべきでしょう。もっとも、それがどうしても耐えられない人々には、最初に取り上げたような場もあります。

その一方で今回の事例は、オーマイニュースのコメント欄において、今後、事務局が記者の要請に応じていわば「銀河パトロール部隊」として行動すべきかどうかの、一つのテストケースとなるに違いありません。

ある人がいみじくも述べたように、「(たとえ仮に一部の人々から犯罪者扱いをされてしまうような人)の言い分をそのまま載せることにも「ニュースとしての意味」はある 」のですから、記者の全く中立的な立場からのインタビュー記事に対して、コメント欄での穏やかな質疑応答を願ってやみません。



“市民みんなが記者だ”という理念で発足した日本版オーマイニュースが、現在「この記事にひと言」欄(コメント欄)の運用について意見を募集している..........≪続きを読む≫  

オーマイニュースが「ひとこと欄」に意見募集中

2006-10-31

■「ネットで小金持ち」は本当に可能なのか

Theme: オーマイニュース
http://www.ohmynews.co.jp/omn/News.aspx?news_id=000000001631

掲載前元原稿はこちら…
「ネットで小金持ち」は本当に可能なのか
清く正しく小金を稼ぐ手法のウラ ←ここの表現が元々どうだったか忘れました…


あなたもネット株で大金持ち!みたいな触れ込みが聞かれるようになって久しいですが、同様に「ネット」で「小金持ち」という話もきっとどこかで耳にされたことがおありでしょう。ここ数年のADSLやFTTHといった高速常時接続の爆発的普及により、非常に大勢の人がインターネットを利用するようになりました。このインフラを使って「小金を稼ぐ」ことはできないものか、とつい考えてしまうのは人情です。ネットを少し探すとそのための手法も「情報通信商材」として紹介されていたりします。しかし実際にインターネットで小金持ちになるというこのことは、本当に可能なのでしょうか?

たとえばポイントメールという制度があります。広告を含むメールを受け取ってくれればポイントをあげましょう、ポイントを貯めれば商品券等と交換できます!というしくみです。これとよく似た制度として、メール内の特定のリンクをクリックすればポイントが派生するというものもあり、クリックすると広告ページが開きます。ところでこうした制度のユーザー側から見た「効率」はどうなのでしょうか? たとえば1クリック1円だとして、クリックしてとりあえずは広告を見て消してまたクリックして…という一連の作業に仮に5秒を見込むとすれば、1分間に12円、時給に換算して720円です。もう少しがんばって3秒で1クリックを繰り返せば、1分間に20円、時給に換算すると1200円になります。

しかし残念なことに、これを1時間立て続けに行うためには1200通のポイントメールまたリンクが手元に必要で、そんな数のメールやリンクの提供を受けている人は世に一人もいないことでしょう。せいぜい1日に12通のメールを受け取って、100日かけて1200円を得ることができるのみです。

あるいは試供品やプレゼントをネットで応募しまくり、という手法もあります。もっともこの手法は、一部の抜け目のない人々によって悪用されてもいます。それらの人々は自動で応募を繰り返すスクリプト(コンピュータプログラムのひとつ)を使って大量の応募をパソコンと向き合うことなく自動で行なっており、しかも名前等を微妙に変えて多重応募をし多重当選さえしています(実はこうした人々は有志が作成したブラックリストにより実名等がネット上に公表されており、非難され通報され監視されている)。こうした問題のあるやり方は別にしても、ある人たちが実際にテレビ等で紹介されている通り「懸賞生活」を行うことはできませんか?

この場合も問題は、毎日の生活を成り立たせたり小金を「稼ぐ」ほどの十分な数の試供品やプレゼントが残念ながらネット上にはない、ということです。昔のマンガのネタにありましたが、それこそ「デパチカ」(デパートの地下の食料品売り場のこと)に出向いて味見しまくりの方が、恥ずかしいながらもまだ現実味があります。

ならば今話題のネットオークションで安くゲットした品物をマージンを上乗せして売るのはどうだろう、とお考えですか? それではバッタ屋ではないですか、という話はさておくとしても、落札できるかどうかも分からない「仕入れ品」が宅急便等で手元に届くまでにお金も時間もかかります。「小金」を手にしようとあせるあまり、手元にまだない品物まで「見込み出品」してしまうなら、当然非難されブラックリストに載せられ、しまいにはオークションサイトの主催者側から締め出されてしまうでしょう。先の多重応募/当選者の場合と同様、ネット上でのその手の悪事は一度暴かれたならあっという間に伝わります。そうした出品者の名前を検索すれば、そうした人々のネット上での出品者生命が既に終わってしまっていることに気が付かれることでしょう。

この場合も普通のバザー会場にでも出向いてそこでバッタ屋まがいにこそっとと右から左に品物を回した方が、普通の人はしないこととはいえ、まだ幾許かの儲けの望みがあります。

それならアフィリエイトはどうなのでしょうか? アフィリエイトとは商品の広告を自分のホームページやブログに張って、その広告をクリックして買われた商品に対して1ないし10%程度のマージンを広告を提供した企業が支払う、というしくみです。たとえば消費者金融会社の広告を張って自分でクリックして自分の無料のローンカードを作ると、数千円ないしは1万数千円を手にすることができます-それを使ってもしローンを組んだりすれば自分が高利息で苦しむだけなのですが。ではそういう「優良消費者金融案内所」めいたサイトを作って自動集金装置にするというアイデアはどうでしょう?

他人の借金地獄からお金を得るおつもりなのですね、という非難を仮に置いておくとしても、そういう「案内所」がネット上には既に星の数ほどあります。それこそ友人知人を捕まえてローンカードを直接勧めた方が、それによって友情を失うことになるとはいえ、手法としてはまだ確実でしょう。

とはいえネット上には服飾品や食料品などを良心的かつ機能的に紹介する、ネット上の気の利いた小奇麗なお店-しかも仕入も在庫も全く心配する必要のないお店-のようなアフィリエイト・サイトもまた多数存在しています。これをすれば小金持ちにはなれませんか? この件に関する詳細なレポートまたインタビューは後日に譲るとして、ひとつだけはっきりしていることがあります。以前ほどの収入が得られなくなったと、ほとんどすべてのカリスマ・アフィリエイターたちがため息をついている、ということです。ためしに本屋に出向いてそうした人々の書いた本を読めば、それらの人々がいかに頭を使い時間を費やして集客を図り有効なクリックを生み出しているかを知ることができることでしょう。そのようないわばその道のプロが、アフィリエイト市場の爆発的な裾野の広がりのために嘆いているのです。まして何も知らず準備もない駆け出しの新参者また初心者が小金を儲ける余地は実はほとんどありません。

時間や手間をかけて自分のブログにバナーやリンクを張ってご満悦なのは、自分自身とアフィリエイト提供元また広告主の企業様のみという、全く羨むに足らないケースがいかに多いであろうことは、新参者また初心者いや子供であってもすぐに理解できることでしょう。

とはいえ、なんだやっぱりネットで小金は儲けられないのか、残念… と諦めてしまうのは早計です。たとえばネットを使った消費活動の見直しにより、支出を減らした結果として小金を得ることは誰にでも簡単にできます。たとえば年間に100万円を消費財に費やすとして、1ヶ月あたり1万円ないし2万円つまり1年あたり12万円ないしは24万円の節約ができます。なぜなら、ネット上の商品-特にパソコン関連商品-は通常の市場価格より12%ないし24%程度割安である場合が多いからです。実店舗の維持管理も人件費も必要ないのですから当然でしょう。そのようなわけで、今では価格コム のような価格比較サイトを多くの人が利用しています。

しかしここで少々ご注意を。最近の調査 によるとネットでは確かに物が数割安い分、多くの人が気が大きくなってワンランク上の品物を買う傾向にあるそうです。もしかしたら結局は高い買い物をさせられてしまうのかもしれません。あるいはネットの隅々を色々と探し過ぎて、本来であれば小一時間で済むはずの買い物が、もしかしたら1日がかりになってしまうということもあり得ます。買ったまさにその翌日にネットで同じ商品がさらに1万円値下がりしているのを見て歯ぎしりしたり、稀にですが、品物によっては(特に家電)近所の量販店の客寄せバーゲン品の方がさらに数千円安くて呆然、ということもないとは言い切れません。

実を言えば、ネットでさえ1日に1時間程度使わないなら普通の高速常時接続よりダイヤルアップの方が安いのです。無料プロバイダー のアクセスポイントを使えば電話料金しかかかりません。3分10円以下、30分100円以下、1時間200円以下、1日1時間で月に6000円以下の電話料金の換算にしたがってネットができます。

このことには付加的な益もあります。回線速度は高速常時接続の20分の1以下なので、ページの全体が表示されるのにコマ送りの映像を見させられているかのようなストレスが生じ、ネットに費やす時間も料金もどんどん少なくなることでしょう。そうなれば、一日じゅうパソコンにかかりっきりになることなくガーデニングや犬の散歩や趣味やスポーツをこれまで以上に楽しめるかもしれず、あるいはこれこそ無駄な出費とは無縁の「お得」な生活と言えなくもありません。

ネット株で一夜にして大金を手にした機を見るのに眼識ある若き投資家たちが、その同じネット株で一夜にして大金を失うようなご時世です。清く正しくはない手法を用いてネットから大金を得ようとする人たちも、やはりリスクは避けられません。そのようなわけで、清く正しい手法で庶民がネットから小金を得るのは可能は可能ですが、当たり前のこととしてそれに伴うかもしれないリスクつまり損失を考慮すべきでしょう。何かの機会に思わぬ小金がそこそこ得られたならそれで満足してパソコンのスイッチを切る、その潔さとつつましさが大切です。なるほど、それはもう既に行なっておられましたか。「ネットで小金持ち」とは、それ以上ではなくそれ以下でもありません。
2006-10-30

■アフィリエイト今昔物語【後編】

Theme: オーマイニュース
http://www.ohmynews.co.jp/omn/News.aspx?news_id=000000002202

掲載前元原稿はこちら…
アフィリエイト今昔物語【後編】
Web2.0におけるアフィリエイトの展望


先日、千趣会による20~50代の女性1,627人へのウェブアンケート で、55.5%の女性が「インターネットは絶対必要」と回答、というINTERNET Watchの記事 がありました。調査結果をざっと見ただけでも、よく言われるようにインターネットの利用とブログ等による情報発信はそれなりに定着しつつあるようです。一方で、ネット上の自分のスペースで広告収入を得るアフィリエイトについてはどうでしょうか?

これまでに、ネットで小金持ちになる手法の論考アフィリエイトで成功の可能性 、そして在宅ワークとしてのアフィリエイト についてご紹介してきました。しかしこれらの記事に関連して簡単なミニアンケート をとってみると、ネットをそれなりに利用しているにもかかわらず主婦のアフィリエイト副業という考えに懐疑的で無関心な女性が4人に1人弱、実際に成功の見込みがあるにもかかわらず、恐らくはサイトの作り込みを含む技術的な問題等も含め、自分にとってアフィリエイトは現実味が薄いと考える女性が全体の3分の2強を占め ました。

この程度の規模のアンケートですべてを推し量ることには確かに無理があるものの、アフィリエイトがいまだにネットユーザーの間にそれほど根付いていないことは明らかなようです。WEB2.0的なこれからのウェブのあり方の中で、アフィリエイトはもう流行らないのでしょうか? この点について【楽しい雑貨生活】ぷっち・も~るKaboさん に再三インタビューを行い、現時点でのアフィリエイトの現状についてお聞きしてみました。(このインタビューは2006年10月に実施)。

×××

石川(以下I):以前は月に30万円 、ということでしたが今はどうですか?

Kaboさん(以下Kさん):
その後、順調に売り上げも伸び以前の2倍ほどになっていたのですが、今年の5月頃からサイト訪問者数・売り上げが落ち込みまして、順調な頃に比べますと、3分の1ほどになっています。

I:えっ!では一時は60万円ですか! 3分の1といっても20万円ですから大健闘ですね。それはこれまでと同じように平日4,5時間費やして、ということですね?

Kさん:はい、そうです。訪問者数の落ち込みが、売り上げにも影響しているのかなと思うのですが。理由として考えられるのは、Yahoo!で検索して訪問される方の数が大幅に減っているんです。私のサイト(ページ)が上位に表示されなくなったという事なのですが、つまりは、私のサイト(ページ)が検索で上位に表示される他のサイト(ページ)ほどには有益な情報を含んでいないという事になるのだと思うのですが。

I:ご自分に厳しいですね… もっとも、最近はSEOやSEMに関する情報も氾濫していて、内容というよりは検索エンジン対策をきっちり行なっているサイトが検索上位を席巻している、という印象を受けますね。ところで今は1.2年前と比べて売れ筋商品なども変化しているのでしょうか? どんなものが売れてどんなものが売れなくなっていますか?

Kさん:個々の商品に関しましては分かりかねますが(笑)同じカテゴリーの商品を並べただけのページからよりも、一つの商品について熱い思いをこめて詳しく紹介している、または購入レポートからの売り上げが大きいですね。これが当たり前のことなのだろうなと思います。自分もそうであるように、ネットで何かを買おうと思ったときに欲しいのは情報。それも、自分の背中をポンと押してくれるような情報ですものね。

I:なるほど。背中を優しく押してくれる信頼できる生の声。これは技ありですね。ところでアフィリエイトでブログをどのように活用されていましたか?というか、そもそもアフィリエイトの手段としてのブログについてはどうお考えでしたか?

Kさん:実は、私はブログにアフィリエイトを組み込むというカタチにとりかかるまでにずいぶん時間がかかりました。どのようにブログを利用して情報を発信するのがよいのか悩んでいたんです。ブログの機能はすばらしいですよね。HTMLの知識もほとんど必要なく、初心者でも簡単にブログを作る事ができます。いまではアフィリエイトも「簡単お小遣い稼ぎ」ではないという事が浸透しつつありますが、【ブログで簡単にサイト作成→アフィリエイト→簡単お小遣い稼ぎ】という新しい流れもまたできつつあるのではないかと感じます。

I:今はそういう流れができつつあるんでしょうね。だれでも自宅で本当に気軽にできる。一方で、最近はブログにやたらアフィリエイトを貼りまくりみたいな状況もあります。

Kさん:本当に記事の作成が簡単ですからね。やってみる価値はあると思うのですが、利用の仕方が大切だと思います。検索して、自分の欲しい情報を期待してブログを見てみると広告だらけだった・・・がっかり。という経験はだれしもしていると思うんです。自分はがっかりしたのに、自分も同じことをしてしまってはだめですよね。ブログの便利な機能を利用して情報発信。やはりこれにつきると思うのですが。自分が読み手になってみるとわかりますよね。

I:やはりソーシャルな面での感性が、ということでしょうか。なるほど当然ですね。最後に、今後のアフィリエイトの展望や可能性についてお聞かせください。Kaboさんはこれからもアフィリエイトをお続けになられると思うのですが、何か目標や計画はありますか?

Kさん: アフィリエイトという言葉も世の中にずいぶん浸透してきたように感じますが、私の回りではいまだに「初めて聞く言葉」という方が大勢います。「仕事は?」と聞かれて「アフィリエイト」と答えると「そうなんだ!がんばっているんだね」と言ってもらえるくらい、当たり前のビジネスになると嬉しいですね。今後は独自の発想をもち、真面目にコツコツと正しく取り組んでいる人が残っていくのではないかと思います。自分自身もそうなれるよう、これまでは「急げ急げ」という感じで走ってきましたが、今後共一つ一つ丁寧に、そして人に喜ばれる仕事をしていきたいと思っています。

I:真面目にコツコツと正しく。それが結論ですね。これからの益々のご躍進を期待しています。本日はインタビューにお答えいただき、本当にありがとうございました。

×××

こうしてインタビューをすると改めて、仮想店舗とはいえKaboさんの相変わらずの客商売に対する誠実さや真摯さに圧倒されます。あとから聞いたところ、Kaboさんも今では「ぷっち・も~る お買い得情報 」「ベルメゾンネットでカタログショッピング 」「雑貨屋さんの生活レシピ 」といった複数のブログを使っておられるそうですが、こうしたサイトを見ても、仮想店舗としてのこだわりや目配りは一目瞭然です。「ぷっち・も~る」が1年半を経た現在でも利益を上げ続けているのも不思議ではありません。

どうやらここに、今後のWEB2.0のあり方を考える上でのカギが隠されているように思います。それは「ソーシャル」を基盤として「真面目さと実直さ」をもって人を扱うなら、恐らくは何を行なうにしても成功の見込みは高い、というものです。なるほど、意図せずに人の心理を逆手に取って成功しているモデル も確かにあります。しかし当然のことながら、そのサービスの背後に人としてのまっとうさが感じられる時にこそ、やはり人は引き付けられるものなのでしょう。

ところで最近は、単なる個人の日記を超えた情報発信が一部のブロガーによって行なわれ始めています。次回から始まる一連の記事は、アルファブロガーと呼ばれるそれらの人々へのインタビューにより、ブログの持つ可能性について考えます。
2006-10-29

■「アフィリエイト今昔物語」【中編】

Theme: オーマイニュース
http://www.ohmynews.co.jp/omn/News.aspx?news_id=000000002038

掲載前元原稿はこちら…
(元原稿は4000字超えていたので提出時に割愛あり

「アフィリエイト今昔物語」【中編】
アフィリエイトで自分雇用宣言


アフィリエイトのカリスマ主婦、と言われている方々をご存知ですか? アフィリエイトつまりホームページやブログの広告収入でパート並みの収入を得ている主婦の方々のことです。高速常時接続とパソコンの普及率が増大し、ブログ等でさして苦労もせずに自分のウェブスペースを開設できるようにもなり、しかもアマゾンや楽天といった大手がアフィリエイトの機会を広く差し伸べている昨今、彼女たちの実際の経験また生の声は、平成主婦のパートのもう一つのあり方に光を当てるものと言えます。

とはいえ残念なことに、このアフィリエイトの真面目な在宅ワークとしての可能性はあまり論じられることがありません。その理由の一つは間違いなく、アフィリエイトの誤用とそれによって生じている誤解にあります。一例としてアフィリエイトという単語で検索をかけると、美辞麗句を並べ立てて一攫千金を過度に強調した話の後に我に続けとばかりアフィリエイト提供先の企業のバナーやリンクを並べ立てた個人サイトが目につくことでしょう。実はこれらのサイトはアフィリエイト提供先の企業に新たなもう一人のアフィリエイターを新規登録させることにより自分自身が収入を得ようとする、マルチ商法ではないものの真面目な仕事という観点からは程遠い「小金集め」サイトに過ぎません。それらアフィリエイトを勧めているはずのサイト管理者自身が本気で真面目にアフィリエイトに取り組んでいないのですから、ああやっぱりアフィリエイトは儲からないし労力が見合わないのだ、と多くの人が結論してしまうとしても無理からぬことです。あるいは、僕のようにスマートに儲けてごらんよ的なネット界のホストを思わせる語り口のサイトもあります。自分がアフィリエイトでいかにスマートに(つまり楽に)高収入を得てきたかが述べられた後、ネットで僕のように人気を得ればお金を得るのも簡単さ、君だってすぐに人気者になれる、そのコツ?ちょっとただでは教えられないかな、ということで通信情報商材の購入が勧められます。言うまでもなく、そのような商材が真面目で地道な在宅ワークとしてのアフィリエイトの仕方を懇切丁寧に解説したものであろうはずがないことは、売る側にも買う側にも第三者の目にも全く明らかなことです。

その一方で、最初の記事 でご紹介した通り、アフィリエイトのために毎日数時間を費やして真面目で実直なサイト運営をしている人々もまた存在しており、その地道な努力が実際に月数万十数万数十万の収入をもたらしていると聞けば、これはパート就労者のみなさんにとって確かに朗報であるに違いありません。特に主婦の場合、時給や就労時間や年齢制限等で主婦の都合と会社の都合とがかみ合うことを期待するのがどだい無理、という現実があります。結果としてこれまでは、見合わない在宅ワークか会社都合のパートで疲労困憊か、みたいな拠所ない選択をせざるを得ませんでしたが、このアフィリエイトという自宅内で自由な時間にできる電脳パートは、子供の送り迎えや年老いた親の介護また自分自身の健康や体力上の限界にさえ対応可能である点も含めると、確かに一考に値します。

というわけでここで再度、【楽しい雑貨生活】ぷっち・も~る のKaboさんにこうした点についてお話をお聞きしてみました(このインタビューそのものは2005年4月に実施)。

石川(以下I):「本日もインタビューに応じていただき、ありがとうございます。
 パートとしてのアフィリエイトの利点は、特に主婦にとって、
 どこにあるとお感じですか?

Kaboさん(以下Kさん):「年齢に関係なくはじめられるという点と、
 曜日や時間が自由という点だと思います。
 アフィリエイトを始める前、
 パートやSOHOの仕事を探した事もあったのですが
 SOHOの場合は初期費用がかかったり、
 仕事をもらえるのは自分の営業力だったりという事もありました。
 パートに関しては私が最初にひっかかってしまったのが【年齢】でした。
 そして、子供たちの夏休みなどの長期休暇の時の事を考えると、
 『予定通りに仕事に入れます』と自信をもって言う事ができないと思いました。
 でも、アフィリエイトの場合は自分次第ですよね。年齢も関係ありません。
 実際、主婦がパートの仕事を探す場合、難関が多すぎます。
 そういったことからも、自宅でできるアフィリエイトというのは
 まさに、主婦にとってピッタリの仕事ではないでしょうか。

I:「確かに、ごもっともです…
 主婦の方はSOHOと両立は大変ですし、
 かといって在宅パートは時給があれですし…
 アフィリエイターの多くが主婦なのも、頷(うなず)けますね…
 でも、主婦のアフィリエイターとして
 難しく感じておられることは、何かありますか?

Kさん:「家にいるという事イコール『仕事をしている』、というように、
 家族が理解してくれない、という点です。
 朝『行ってきます』と言って家を出て、
 夕方帰ってくるというのが仕事と感じるのでしょうね。
 それと、時間が足りないという事です。
 家族の事を優先するとアフィリエイトは後回しになってしまいます。
 家にいるがゆえ、時間のメリハリがつかない時があります。
 きっちり外で5時間、6時間と仕事ができると、
 効率がいいのだろうな、と思うときがあります。

I:「なるほど…
 日本はパートとしてのアフィリエイトに関する認知が、
 まだまだ薄いですよね…
 時間の問題、ということですが、
 主婦業というのは、子育てを含めて、
 なんというかその、きりがないじゃないですか。
 やりたいことややれることが無数にあり、
 そして、要求されることもまた、数限りなくある…

Kさん:「正直、アフィリエイトを始める前と比べて、
 家事は手抜きになってしまいましたね(笑)
 急いで終わらせたい事があったとき、
 洗濯物を干すのを忘れてしまった事も・・・
 土・日曜日をお休みの日としているのは、その事もあるんです。
 普段手を抜いている家事を一気に片付けたり、
 子供たちと思い切り遊んだり。
 もし、本当に仕事を優先するのであれば、
 子供たちを学童保育に預けるという事もできます。
 でも、それではアフィリエイトを仕事に選んだ理由が
 「家族との時間を大切にしたい」という思いから外れてしまいます。
 ですのでその事はいつも忘れないようにしています

I:「その辺が、泣けてくるというか、励まされるというか…
 まさに家族のための、パートとしてのアフィリエイト、
 というところを外さない、ということですね。
 …主婦ゆえの大変さ、みたいなものは、
 他に何かありましたか?

Kさん:「主人が理解してくれないという事ですね。
 もともと、私が外に出て働く事を良く思っていませんでした。
 ですので、フルタイムでパートの仕事をしていた時も
 「自分は賛成しているわけではないのだから協力はできない。
 できる範囲でやってください」という感じでした。
 主婦アフィリエイターの多くの方がもつ悩みかもしれませんね。
 アフィリエイトを応援してくれているご主人もいると思うのですが、
 だからといって、家事/育児を全面的に協力してくれるかというと、
 そうでもないようでして…
 これは、アフィリエイトという仕事だけに限らないのかもしれませんが。
 そして、アフィリエイトというパソコンの前での仕事ですからなおのこと、
 「家にいるんだから、
 いつもの通りに家事/育児はこなせるだろう」という誤解。

I:「それは(特に日本の)男性共通の誤解でしょう…
 男性の一人としてなんだかこちらが申し訳なくなってしまいます…
 …この機会にねぎらいとエールの言葉を送らさせていただきます…
 
Kさん:「ありがとうございます。
 そのように言っていただくと自分は主婦としてやるべき事を
 しっかりやっているのだろうかと考えてしまうのですが…
 やはり、夫婦には家庭を築いていく上でそれぞれの
 役割というものがありますし、私にはわからない苦労を
 主人はしているのだろうと思います。
 ただ私も仕事をするという事を考えますと
 7~8時間の仕事時間は確保したいところなのですが、
 それはかないません。
 でも、主人は私が以前より家事を手抜きしている事に関しては、
 何も文句は言わないので、そのことには感謝しています。

I:「それは宜しかったでしたね。
 とはいえ、主婦のアフィリエイターの最難関はもしかしたら、
 ご主人のご理解を得る、ということになるんでしょうか…
 …ネット上のアフィリエイトは、
 ごく一部、誤用されている部分もあるかもしれませんが、
 いまや社会も認知せざるを得ない、
 れっきとした副業、ですから、
 いずれきっと、ご主人のご理解も得られますよ。

Kさん:「そうなってくれるといいな、と、思っています。
 やはり、主人もいまはアフィリエイトというものを
 世の中に浸透しつつある副業というようにはまだ
 理解していないようです。
 最近ではメディアなどでも取り上げられるように
 なってはきていますが、私のまわりの友人でも
 アフィリエイトという言葉を初めて聞くという人ばかりです。
 そんなふうに『これから』という新しい事であるがゆえ、
 いまアフィリエイトにかかわっている者として、
 まじめに取り組んでいく姿勢を忘れないよう
 努めなくてはいけないと感じています。

I:「本日も貴重なご意見を、本当にありがとうございました。

こうして実際にインタビューをしてみると、Kaboさんも含めカリスマアフィリエイターと呼ばれている主婦のほとんどの方は、当たり前のことながら本当に普通の主婦なのだとつくづく思います。ご主人の理解を得るのが大変で…といった今回のインタビューの内容は、もしかしたら男性諸氏にはややつまらない話だったかもしれませんが、これを自分の妻や母や姉妹に当てはめるならきっと考えさせられるものとなるに違いありません。事実、応援や励まし方次第で家計が潤うか否かが大幅に左右されるわけで、男性の側の真の理解というこの部分こそが実は主婦のアフィリエイトを成功させる第1関門、といっても過言ではないでしょう。

このインタビュー記事は紙面の都合もあって、必要とされるHTMLの知識や商材の選び方のポイントといった実践面の情報を含めることはできませんでした。関心をもたれた方は、ぜひ本屋さんに行って関連書籍をお読みになり、この新たな電脳パートの詳細についての情報をさらに収集するといいでしょう。でもどうぞお忘れなく。アフィリエイトで楽に一攫千金、は幻想です。普通の人が普通の感性でこのもう一つのパートに真面目に実直に取り組む時にのみ成功が望めます。こうして考えると、欲に走らず浮き足立たずに普通に真面目に物事を行なうというこのことは、簡単なようで結構難しいことなのかもしれません。

しかしアフィリエイトで自分雇用宣言をする前に、ここ1,2年のブログの爆発的な普及とアルファブロガーの台頭とがパートとしてのアフィリエイトにどんな影響を及ぼしているのかは気になるところです。このインタビュー記事の最終回ではKaboさんと共に、アフィリエイトの現状と展望とを率直に検証してみます。
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