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【社会】韓国に「矢場とん」模倣店 本家が商標使用差し止め申し立てへ2008年7月5日 10時00分
名古屋や東京でみそカツ店を展開する「矢場とん」(本店・名古屋市中区)の模倣店が韓国で人気を集めている。商号や看板がそっくりな一方、メニューにみそカツはない。鈴木孝幸社長は「みそカツのない『ヤバトン』が独り歩きされては困る」と“名古屋めし”ブランドを守るため、週明けにも商標使用の差し止めなどを韓国公正取引委員会(公取委)に申し立てる。 鈴木社長によると、経営者が同じとみられる模倣店2店が昨年12月から今年2月にかけ、ソウル市内に相次いで開店。 模倣店側が、韓国特許庁に「YABATON」などの商標登録を申請したため、日本で商標登録している矢場とんは異議を申し立てたが、模倣店側は「韓国で著名な商標ではない」と主張。申請は認められた。 しかし、模倣店側はインターネットで矢場とんの紹介とともに「日本で研修したコックを迎え」「遠い名古屋まで行かなくても今や韓国でも食べられる」などと“本家”との一体性を演出。鈴木社長はこれらが虚偽表示に当たるとして、刑事告訴も考えている。 「実際に行って食べたが、いい店だった。堂々と言ってくれれば協力したのに」と鈴木社長。「こうしたトラブルは、時間と金の無駄。私の訴えをきっかけに、商標を守るためには海外でも商標登録した方がいいと知らしめたい」と話す。 商標に限らず、模倣品による日本企業の被害が、韓国は中国、台湾に次いで多い。 日本の人気アニメ「ワンピース」にそっくりの作品「ワーピース」が売りに出されるなど、ソフト分野にも被害が及んでいる。 ◆経営者「悪気なかった」 【ソウル=福田要】韓国に登場した「矢場とん」の模倣店2店はソウルのビジネス街で人気を集め、サラリーマンらで繁盛している。 看板は本家そっくりの豚のキャラクターに「YABATON」の文字。矢場とんの創業年「1947」の数字もある。愛知県岡崎市出身でソウル在住の金子幸代さん(28)は「まるで同じ。信じられない」と声を上げた。 店に入ると、はし袋にまで豚のマークが。メニューに名物のみそカツはないが、味が全く違うコチュジャン(唐辛子みそ)をかけた「鉄板辛いとんカツ」はキャベツを下に敷いた形が似ている。金子さんは「おいしい。でも本家はびっくりするでしょうね」。韓国ではとんカツを「トンカス」と発音して日本食の中でも人気が高い。 経営者の男性(29)に矢場とんについて尋ねると、「こんな深刻な問題になるとは」と困惑顔。なぜ模倣したかについて、知人の日本人から「使ったら」と矢場とんの豚のマークを紹介されたと明かした。 本人は日本へ行ったことがなく、矢場とんについてもホームページで知っている程度。「悪気はなかった」と弁解しつつも「契約を結べば、日本と韓国でお互い宣伝することができるかもしれない」と話した。 (中日新聞)
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