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【北朝鮮問題】

北が支援遅れに不満 冷却塔爆破「善意の措置」

2008年7月5日

 【ソウル=築山英司】朝鮮中央通信によると、北朝鮮外務省報道官は4日、先月27日に行われた寧辺黒鉛減速炉の冷却塔爆破について「非核化意思を示す善意の措置」と述べ、核計画申告や核施設無能力化への見返り措置であるエネルギー支援などが遅れていることに不満を示す談話を発表した。

 北朝鮮メディアが冷却塔爆破に言及したのは初めて。

 談話は「核施設の無能力化は現在80%以上進み、正確で完全な核申告書を提出し、合意事項を履行した」と表明。さらに冷却塔爆破については「核施設の廃棄段階で行うことを前倒しした」と意義づけた。

 その一方で「経済補償措置(エネルギー支援)は現在40%しか履行していない」と不満をあらわにし、「合意に賛成しても(エネルギー支援に)参加を拒否している参加国がある」と、拉致問題のために支援していない日本をけん制した。

 近く開かれる見通しの6カ国協議首席代表会合で懸案となる核申告の検証には「協力する準備ができている」と述べた。

 

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