国内の2大PCメーカーであるNECと富士通に、思わぬ不運が降りかかろうとしている。というのも、両社のPCの一部製品において、8月以降の出荷が、停止を余儀なくされる事態にさらされそうだからだ。
ことの発端は、台湾に本社を持ち、中国に工場を構えるEverskillが経営不振に陥り、現在、操業停止となっている点にある。
Everskillは、デスクトップPC用モールド(きょう体のプラチスック)の生産を行う企業。昨今の原材料高などが、経営を圧迫したと見られる。
このEverskillでは、NECおよび富士通向けにモールドを生産しており、今回の操業停止で、この供給が一気にストップしてしまったのだ。
今週、NEC、富士通の幹部が相次いで中国を訪問していたのだが、訪中の目的は、実は、モールドの調達に関する対応のためだったのだ。
関係者によると、既に金型などは工場から持ち出せない状況になっており、今後の成り行きを指をくわえて待たざるを得ないという。
この影響は、NECや富士通以外にも、外資系PCメーカーの一部に及ぶことになる。思わぬ形で、PC出荷が逼迫すると見込まれる。