米大統領、「指定解除しない可能性も」 07/03 12:03

 「45日かどうかはわからないが、アメリカは圧力をかけ続けます。多少時間はかかっても、日本政府が必要だと思うことに北朝鮮が応えることはあり得ることです。私が言いたいのは、拉致問題は依然として6か国協議の重要な側面であるということです」(ブッシュ大統領)

 ブッシュ大統領は日本の拉致問題について、被害者の家族の感情や懸念はよく理解できるとしながらも、6か国協議の枠組みが、日本の拉致問題を解決する上でも、より有効であると理解を求めました。

 (アメリカ政府は北朝鮮に「完全で正確な申告」を求めていますが、先日の申告は「完全で正確」でしたか?)
 「いい質問ですね。私にはわかりません。そうあってほしいが、我々は懐疑的です。そのことを日本の人たちに知っていただきたい。『完全で正確な申告』だったのか、彼らがやると言ったことすべてをやる気があるのか、これから評価します」(ブッシュ大統領)

 ブッシュ大統領は、北朝鮮が提出した核申告が、アメリカが求めてきた「完全で正確な申告」に当たるかどうか、現時点ではわからないとした上で、北朝鮮のテロ支援国家指定解除が実際に発効するまでの間に、厳しい検証が必要だと強調しました。

 (アメリカが実際に指定解除しないという可能性は?)
 「可能性はもちろんあります。私が声明で述べたとおりです」(ブッシュ大統領)

 ブッシュ大統領は45日間の検証の過程では、申告で触れられていないウラン濃縮や核拡散についても北朝鮮の説明が必要だとした上で、北朝鮮の対応次第では指定を解除しない可能性もあると明言しました。

 「日本の視聴者の皆さんにわかっていただきたいのは、私は広く目を開き、慎重に、懐疑的に対処しているということです。私は北朝鮮に証明を求めているのです」(ブッシュ大統領)
 (03日10:27)