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【国際】 金利の高い国、低い国のカラクリ

 最近、「南アフリカランド債の利回り11%」だとか「トルコリラ債15%」だとか、やたらと高利回りをうたった金融商品を目にすることが増えた。超低金利で雀の涙ほどの利息しかもらえない日本では、考えられない数字だ。一体、なんでこんなに高金利なのか? 口座数、預かり高でFX(外国為替証拠金取引)業界トップの外為どっとコム・営業企画部の大島健一郎さんに聞いてみた。

南アフリカ⇒12.0%、トルコ⇒16.25%

「政策金利が高い国として有名なものに、12.0%の南アフリカ、7.25%のオーストラリア、8.25%のニュージーランド、16.25%のトルコなどがあります。このように金利が高い一番の要因は『高インフレ』です。実際、南アフリカの消費者物価指数の上昇率は11.7%(5月)、同じくトルコは10.74%と、高いインフレが続いています」

 物価上昇率が高く著しいインフレ(実質的なお金の価値は下落)を止めるためには、お金の価値を上げればいい。そこで、市場に出回るお金の量を抑えるために金利を上げるのだ。なんだか大学で勉強したな〜。

「資源が豊富なオーストラリアや南アフリカなどは、近年の資源価格高騰のメリットがあり、ますます注目が集まっています。また、成長余地のある国では、国債を発行してお金を呼び寄せる必要があります。その際、ちゃんとお金が集まるように、先進国よりも国債の利回りを高く設定するという面もあるのです」(大島さん)

高金利だけに目を奪われては危険!

 ただし最近では、あまりのインフレで、景気が減速し始めている兆候もあるという。「また、国内の暴動や隣国との紛争など、政治情勢が不安定な国もありますので、“カントリーリスク"にも注意が必要です」(同)

「金利」から読み取るべきことは?

 日本の国と地方を合わせた借金は今や770兆円以上にも上り、「財政は破綻状態だ」なんて言われたりする。でも、日本の長期国債の金利は1.5%程度。つまり、「10年もの長い期間、年1.5%程度の金利で日本にお金を貸してもいい」と考える投資家が大勢いるのだ。一方で、南アフリカには、「年12%程度の金利をくれないとお金は貸さない」と考える投資家が多いと見なせる。年収200万円以下の給与所得者が1,000万人もいて、お先真っ暗なイメージばかりの“ニッポン"だけど、「金利」から見えてくる“ニッポン"は意外と評価されている面もあるようです。

 さまざまな要因によって決まる金利って、なんだか奥が深い! 願わくは、預金金利がもっと高くなると嬉しいんだけどな〜。あ、その前に預金しなくちゃ……。

文●エフスタイル


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