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ブッシュ大統領訪中で武装要員派遣へ 数百人規模、火器も持ち込み

7月4日20時10分配信 産経新聞


 【北京=伊藤正】ブッシュ米大統領が来月8日の北京五輪開会式に合わせ訪中する際、米側が数百人規模の警護要員を派遣、火器も持ち込み安全確保に当たることになった。中国側が大統領訪中を重視、米側の要求を受け入れた結果だが、五輪をめぐる安全問題への不安が改めて浮かび上がった。複数の五輪関係筋が4日までに明らかにした。
 関係筋によると、ブッシュ大統領が開幕式出席の意向を示した6月初め以来、米中両国は北京滞在中の警備について協議、その中で中国側は、市内の移動には大型バスを使う考えを提示した。バスには他国の元首も同乗、万一の事態に備え警護部隊も同乗させる構想だったという。
 中国は五輪を前に、チベットや新疆ウイグルなどの分離独立派や社会的不満分子によるテロ行為を警戒、北京市内は地下鉄利用者に対する安全検査実施や公共バスへの警官同乗など、厳戒状態に入っている。外国要人の安全問題は至上命令であり、要人のバス移動も苦心の策だった。
 しかし米側は「そうした状況で大統領を訪中させるわけにはいかない」と強く反発。第三国の元首や中国の警護部隊と同乗するのは論外と退け、中国がそれほど警備に不安があるなら自前で警備すると主張した。
 その結果、中国側は、米側の要求をほぼ全面的に受け入れたという。米側はイスラム過激派の襲撃を警戒、派遣する警護要員には海兵隊員も含み、大統領専用リムジンも米国から送られるという。
 従来、米国の大統領の訪中では、数十人規模のシークレットサービスが同行してきたが、今回はその10倍規模になる見通し。過去しばしばテロの標的になってきた米国は、中国を含む在外公館にも一定の武器を装備、警護官にも小火器携行を認めさせてきた。
 しかし大統領の外遊先に、これほど物々しい警護要員を派遣したケースは、紛争地区など以外ではほとんど例がなく中国では初めて。中国は米国以外の国家元首らの訪中時に武装した警護要員の同行を認めたこともないといわれる。
 米国の警護要員がどの程度の武装を認められたかは不明だが、内政干渉にもなりかねない措置を中国側が認めた背景には、一部西側指導者の「拒否反応」があるなかで、ブッシュ大統領の開会式出席が五輪成功には不可欠との中国指導部の判断があったとみられる。

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最終更新:7月4日20時10分

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