福岡放送局

2008年7月4日 19時8分更新

“九州の将来”シンポジウム

アジアの国々に近い九州の地域の将来の可能性を考えるシンポジウムが福岡市で開かれました。

このシンポジウムはアジアの国々に近く、交流の進む九州の将来の可能性を考えようと福岡市内のホテルで開かれ、およそ700人が参加しました。
福岡県の麻生知事が講演し、「アジアの時代の中で、福岡そして九州が今後も経済的に繁栄する条件を作っていく必要がある。そのためには、この地域が新しいアイデアを作り、優れた技術を開発する知の拠点にならなければならない」と述べました。
このあと、政財界や学識経験者によるパネルディスカッションが行われ、宮崎県の東国原知事は「県は省令や通達などで想像以上に国に縛られており、地方の独立性や個性は出てこない。九州がひとつになって、地方分権の動きを起こしていかないといけないのでは」と話していました。
また、高齢化とともに、労働力人口が減っていく現状を受けて、立命館アジア太平洋大学のモンテ・カセム学長は「若者を世界中から受け入れ、冨を新しく作れる人を呼んでいく移民政策が大事だ」などと意見を述べていました。