06年10月にいじめを苦に筑前町立三輪中2年の森啓祐君が自殺した問題で、不適切な発言で処分を受けた1年時の担任が研修を受けなかった理由について「(他に処分を受けた教諭と異なり)技術面で向上させる必要がなかった」と遺族に対し、改めて説明した。
父順二さん(41)が県教委に質問状を提出しており、2日付で回答文章が送付された。回答で県教委は「行政罰としての懲戒処分と、職員の技量を向上させる必要がある研修は別のもの」と説明した。
1年時の担任は不適切な言動で啓祐君に対するほかの生徒のからかいや冷やかしを招いたが、「自己改善を図る」べき性格のものと認定。管理監督に問題があった校長(当時)や、いじめを見抜けず「教育活動全般にわたる指導技量が不足」していた2年時の担任(いずれも研修済み)とは異なるとの考えを示した。
〔福岡都市圏版〕
毎日新聞 2008年7月4日 地方版