【シミバレー(米カリフォルニア州)=加藤秀央】米大統領選の共和党候補指名争いに出馬していたジュリアーニ前ニューヨーク市長は30日、大統領選から撤退し、同党の有力候補マケイン上院議員を支持すると発表した。2月5日の「スーパーチューズデー」を控え、マケイン氏にとっては強い援軍となる。共和党の候補選びは、マケイン氏とロムニー前マサチューセッツ州知事の2強が競う構図がさらに強まった。
ジュリアーニ氏はカリフォルニア州シミバレーのレーガン大統領記念図書館でマケイン氏とともに記者会見。撤退を正式表明するとともに「マケイン氏は米国の次の最高司令官に最もふさわしい候補だ」と支持を表明。ベトナム戦争で捕虜になった経験があるマケイン氏を「米国の英雄だ」とたたえた。
マケイン氏もジュリアーニ氏を「私のパートナー」と評し、立場が近いことを強調した。AP通信によるとシェワルツェネッガー・カリフォルニア州知事も31日にマケイン氏支持を表明する。