Window 2000 Server から Windows Server 2003 R2 へのアップグレード

前準備
- 既存サーバのアドレスは[192.168.1.1]、一時サーバは[192.168.1.5]、移行後の新サーバは元通りの[192.168.1.1]とする。
- 2003R2サーバ(一時サーバ・新サーバ)の構成において、
DNSをインストールしておく。
- 2003R2サーバのTCP/IPプロパティでは、
デフォルトゲートウェイ及び代替DNSサーバ欄は空白にする。
また、優先DNSサーバは既存の2000ドメインにおけるFSMOのアドレスとなる。
- CD-ROMより「adminpak.msi」をインストール
(Windows Server 2003R2のCD-ROMをセットし、i386へ移動)
- 2000サーバのService Packを最新にしておく。
2000サーバーのCDドライブ(E:とする)に2003R2のDisk2を入れ、コマンドプロンプトで下記のコマンドを実行
e:
cd \cmpnents\r2
adprep /forestprep 構成されているフォレストへ2003のDCを参加させる準備
adprep /domainprep /gpprep ドメイン情報、グループポリシー情報の更新
2003R2中継サーバーから2003R2新サーバーへの移行時も同様に行う
必ず再起動すること。
更新作業(1) (既存サーバ → 一時サーバ)
すべて、2003サーバ(一時サーバ)側で行う
必ず再起動すること。
- Active Directoryのレプリケート(2003サーバにおいてコマンドを実行)
- ドメインに手動で参加する(再起動)
- 2003サーバをDCに昇格させ、Active Directoryをレプリケートさせる。
dcpromo
操作マスタ(FSMO)の転送
FSMO : Flexible Single Master Operation
- 管理ツール[Active Directoryユーザとコンピュータ]
→ [操作マスタ]
[RID] [PDC] [インフラストラクチャ]の各タグにおいて[変更]を実施する。
●この項で3個
- 管理ツール[Active Directoryドメインと信頼関係]
→ [操作マスタ] → [変更]
●この項で1個
- コマンド[MMC]を実行。
- コンソール「ファイル」メニュー → [スナップインの追加と削除] → [追加]
- [Active Directoryスキーマ]を選択し、[追加]する。
- [Active Directoryスキーマ]右クリック →
[ドメインコントローラの変更]
Windows 2000 ServerのDCに接続を変更する。
- [Active Directoryスキーマ]右クリック → [操作マスタ]
→ [変更]
●この項で1個・・・・合計5個のFSMOを転送
グローバルカタログにする。
- 2003サーバの[Active Diectoryサイトサービス]
→ 移行先サーバーの[NTDS Settings]プロパティの
GC(グローバルカタログ)にチェックを入れる。
- このとき、[NTDS Settings]の中に自動生成されているかチェック
両サーバを再起動し、DNSのレプリケーションゾーン名作成
優先DNSの変更
- 2000サーバ(既存サーバ)において 優先DNS 192.168.1.1 → 192.168.1.5
- 2003サーバ(一時サーバ)において 優先DNS 192.168.1.1 → 192.168.1.5 (271.0.0.1)
2000サーバの降格
dcpromo
- 2000サーバのDCとしての機能をメンバサーバに降格しネットワークから外す。
優先DNSで一時サーバ(192.168.1.5)をみている必要あり。
- IPアドレスをダブらないよう変更(192.168.1.8等)し、コンピュータ名も適宜変更しておく
(一時サーバを通さず新サーバにデータコピーするため)
2003サーバネイティブへアップグレード
- [Active Directoryドメインと信頼関係]、又は[Active Directoryユーザとコンピュータ]
→ ドメイン名上で右クリック → [ドメインの機能レベルを上げる] → [上げる] → [OK]
- [Active Directoryドメインと信頼関係]、又は[Active Directoryユーザとコンピュータ] の上で右クリック
→ [フォレストの機能レベルを上げる] → [上げる] → [OK]
更新作業(2) (一時サーバ → 新規サーバ)
すべて、2003サーバ(新規サーバ)側で行う
一時サーバーにおいて既存サーバの痕跡を削除し、新規サーバをWorkgroupとしてドメインから外す。
必ず再起動すること。
- Active Directoryのレプリケート(2003サーバにおいてコマンドを実行)
- ドメインに手動で参加する(再起動)
- 2003サーバをDCに昇格させ、Active Directoryをレプリケートさせる。
dcpromo
操作マスタ(FSMO)の転送
FSMO : Flexible Single Master Operation
- 管理ツール[Active Directoryユーザとコンピュータ]
→ [操作マスタ]
[RID] [PDC] [インフラストラクチャ]の各タグにおいて[変更]を実施する。
●この項で3個
- 管理ツール[Active Directoryドメインと信頼関係]
→ [操作マスタ] → [変更]
●この項で1個
- コマンド[MMC]を実行。
- コンソール「ファイル」メニュー → [スナップインの追加と削除] → [追加]
- [Active Directoryスキーマ]を選択し、[追加]する。
- [Active Directoryスキーマ]右クリック →
[ドメインコントローラの変更]
Windows 2000 ServerのDCに接続を変更する。
- [Active Directoryスキーマ]右クリック → [操作マスタ]
→ [変更]
●この項で1個・・・・合計5個のFSMOを転送
グローバルカタログにする。
- 2003サーバの[Active Diectoryサイトサービス]
→ 移行先サーバーの[NTDS Settings]プロパティの
GC(グローバルカタログ)にチェックを入れる。
- このとき、[NTDS Settings]の中に自動生成されているかチェック
両サーバを再起動し、DNSのレプリケーションゾーン名作成
優先DNSの変更
- 一時サーバにおいて 優先DNS 192.168.1.5 → 192.168.1.1
- 新規サーバにおいて 優先DNS 192.168.1.5 → 192.168.1.1 (271.0.0.1)
データコピーの準備
- データフォルダ(ドライブ)を、新たな共有名をつけて共有とし、セキュリティとアクセス権を設定する。
- セキュリティタグ
Administrators フルコントロール
Domain Users 変更
- 共有アクセス権
Everyone 変更
- 新サーバのデータフォルダ(ドライブ)をネットワークドライブとして
Z: に設定。
- 旧サーバのデータフォルダ(ドライブ)をネットワークドライブとして
Y: に設定。
Windowsでネットワークドライブを設定すればよい。(コマンドの場合は下記のとおり)
net use Z: \\192.168.1.1\DATA
net use Y: \\192.168.1.8\DATA
データをコピーする。
xcopy Y: Z: /C /E /H /X
/H 隠しファイル、システムファイルもコピーする
/R 読みとり専用ファイルの上書きする
/K 属性もコピーする
/O 所有権、ACL情報をコピーする
/X 監査設定をコピーする(/Oを含む)
/C エラーが発生してもコピーを続ける
/E 空のフォルダを含む、すべてのフォルダとファイルをコピーする
(/Sは空のフォルダをコピーしない)
以上で基本的なサーバとしての機能及びデータはすべて移行する。
End