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ファイル サーバーの移行 : Scopy から Xcopy へ最終更新日: 2004年11月30日 この資料は、『Windows 2000 Magazine』 の 2001 年 2 月号に掲載された記事を翻訳したものです。 Windows 2000 の Xcopy コマンドには、Scopy の機能が組み込まれています。 そして、最後に、ファイルの所有者情報とアクセス許可を保持したまますべてのファイルをコピーしなければなりません。 これは以前から、すべての NT 管理者が直面してきた問題です。 NT の場合、答はいつも 1 つでした。つまり、Windows NT Server 4.0 リソースキットの Scopy ツールを使用する、ということです。 Scopy は Xcopy と同じような機能を持ちますが、Scopy では、ファイルやディレクトリの構造だけでなく、ファイルの所有者や ACL 情報もコピーすることができます。 このため、Windows 2000 リソースキットに Scopy が収録されていないことに気付いたときは驚きました。 しかし、Windows 2000 の Xcopy コマンドには、2 つの新しいオプション /O と /X が追加され、Scopy の機能が組み込まれていたのです。 /O オプションは、所有者情報とファイルのアクセス許可情報の両方ともコピーし、その情報をファイルに格納します。 /X オプションは単独では使用せず、必ず /O オプションと併用します。このオプションを使うと、監査の設定も転送されます。 したがって、Windows NT 4.0 サーバー上の特定のファイルに対する操作を監査していた場合は、Windows 2000 サーバー上でも監査を継続することが可能です。 ここで、例を使って、移行時の実際の作業についてまとめてみましょう。 Windows NT 4.0 ファイル サーバーの名前が \\From、サーバー上のファイル共有フォルダの名前が Files であるとします。 この Files フォルダを \\To という名前のサーバーにある Files という共有フォルダに移行します。 そして、話を面白くするため、操作は \\From、\\To 以外のコンピュータから行うとします。また、サンプルのコマンドを短くするため、共有フォルダはすべてそれぞれのコンピュータの C ドライブ上にあるとします。 まず、両方のサーバーにログオンします。 私が好んで使うのは、昔ながらの Net Use \\servername\IPC$ /user:domainname\username を使う方法ですが、どんな方法でもかまいません。 次に、コマンド ラインで次のように入力して \\To 上にディレクトリを作成します。 net use X: \\to\c$ md X:\Files そして、 C:\Files ディレクトリを共有名 "\Files" として共有するように指定します。コマンドは次のとおりです。 cscript share.vbs /c /n Files /s To /p C:\Files /t disk share.vbs は少し変わっています。To サーバーを \\To ではなく To と表記していることに注意してください。 次に、Permcopy を使って、\\To\Files 共有フォルダのアクセス許可が、\\From\Files のアクセス許可と同じになるように設定します。コマンドは次のとおりです。 permcopy \\From Files \\To Files 1 月号でも触れたように、\\From と Files の間と \\To と Files の間にスペースを 1 つ以上入力してください。 最後に、Xcopy を使ってファイルを移動します。 所有者情報も正しく移行したい場合は、この移行が、ディレクトリからディレクトリではなく、共有フォルダから共有フォルダへの移動であることを Xcopy に示す必要があります。 そのためには、次のように、\\From の C ドライブにもマップする必要があります。 net use X: \\From\C$ xcopy Y:\Files\* X:\Files /S /O /T これで完了です。 改めて手順を見てみると、Net Use を使ってターゲット ディレクトリを作成する代わりに Xcopy を直接使うことで、少ない手順で操作できています。 これが、Windows 2000 であるということです。 さまざまな場面で活用してください。 著者紹介Mark Minasi 氏は、『Windows 2000 Magazine』 の上級協力編集者であり、MCSE の資格を持っています。また、『Mastering Windows 2000 Server, 2nd edition (Sybex)』 の執筆者でもあります。世界各地で Windows 2000 および Windows NT ネットワーキングについての執筆や講演を行っています。 この資料は、『Windows 2000 Magazine』のご好意により提供していただいたものです。 『Windows 2000 Magazine』 を購読するには ここをクリック してください。 ここに記載されている情報は、ユーザーに役立つことを目的として提供されています。 ただし、本文書に記載されている情報を使用するにあたっては、ユーザーが責任を負うものとします。 すべての情報は "現状のまま" 提供され、その正確さ、完全性、特定目的への適合性、権利侵害の有無については、明示的にも暗黙的にもなんら保証するものではありません。また、ここに引用されているサードパーティ製品と情報は マイクロソフトの作成によるものではなく、マイクロソフトが推奨、サポート、保証するものでもありません。 マイクロソフトでは、本文書の情報を基に行った操作による直接的、間接的、偶発的、派生的、あるいは特殊な損害に対して、本文中に損害の可能性が記載されている場合も含めて、一切の責任を負いません。記載されている価格は、将来予告なしに変更することがあります。 |