成田を飛び立ち12時間、ウィーンに到着。
そこから乗り継ぎ2時間、機内1時間、
都合約15時間近くを経てスイス、チューリッヒ空港に降り立つ。
空港から約10分のチューリッヒ中央駅を辿りつくと、
遠くになんか巨大なサッカーユニフォーム着て円陣組んでいる人達が…
アディダス金かけすぎだろうコレ!!
当然、靴もこんな大きさ。
写真撮影もそこそこに急いで宿に移動。
この日もグループリーグの試合があるので、休みもとらずに急いで
EURO版パブリックビューイングの”ファンゾーン”へ
ファンゾーンへ歩いて向かう最中もチューリッヒの美しい街並みに目をみはる
なんですか、このリアル・東京ディズニー・シーは!
川沿いの町なんだけど、川にゴミ一つ浮いていない。恐るべしスイス。
人込み書き分けファンゾーンの先頭に辿り着くと
川に浮かぶ巨大スクリーンの幻想的光景が。
ファンゾーンでは
ロシア人、スウェーデン人入り乱れて応援合戦。
しかし、点が入るやすぐにヘタレだすスウェーデン人。
EURO2004でも思ったけど、スウェーデンサポーターはすぐに諦め過ぎだ。
今まで色んな国のサポーター見てきたけど、スウェーデン人が一番スグに勝負を諦める。
本当にスウェーデンサポーターは根性が足りない。
あんなに良い選手が揃っているというのに…
ファンゾーンがロシア人の御祭りと化した頃、
それを祝うかのように白鳥がやってきた。
幻想的な光景とロシア人の御祭り騒ぎの対比に眩暈がした。
試合終了。
スウェーデンの前線の連携が悪すぎ、ロシアがアッサリ勝利。
ロシア人をかき分けて、宿に戻る。
ファンゾーンでは様々な屋台が出ていて世界各国の料理が売られているんだけど、
その屋台の中に、なぜかエロ系の店も出店していて
なぜか御美しいオネー様がポールダンスをやっていました。
日本じゃ考えられないよね。
孤軍奮闘、頑張って走り回ったけど連携悪く活躍できなかったラーションの横で
腰をクネクネお客を誘うポールダンス。
スウェーデン人が
「なんだこれは、新手の嫌がらせか!!」
って顔で睨みつけていくw
移動の疲れもあり、宿に戻り速攻で寝る。
次の日、昼頃に起きる。
街に出て改めてスイスの物価の高さに驚く。
チケットを一枚も持たずにスイスに来ているので、チケット確保の為にかなり早めに試合会場に向かう。
チューリッヒから1時間ほどで、バーゼル到着。
早速駅前で「I NEED TICKET」ボードを掲げると、かなり食いつきが良い。
ドイツからかなり近い街なのに、ドイツ人はあんまり来ていない模様。
ポルトガル人もいつもどおり少なくチケットは余り気味のようだ。
結果、定価でカテゴリー2のチケットを簡単にゲット。
チケット高騰のニュースを日本で聞いていたので心配してたので拍子抜けする。
後続の友人達をバーゼル駅前で待っていると、
なぜか予選落ちしたはずイングランド人の集団が八つ当たり気味に騒ぎ始める。
相等酔っ払っていて、反応する集団、全てに絡んでいたwww
動画は↓
あいつらが居るとチケット高騰するから嫌いなんだけど、
やっぱりイングランドの連中が居るとスタジアム周辺は盛り上がるね、どこの国でもwww
バーセルのスタジアムはどこからでも観やすくて凄く良いスタジアムだった。
試合開始してからも、どうもパウロフェレイラのプレーが安定してないような感じ。
チェルシーの紅白戦で控え組のパウロフェレイラは
レギュラー組のバラックさんに怪我をさせてはいかないから、
遠慮気味に当たる癖が抜けなかったんじゃないのか?
バラックがパウロフェレイラをプッシングしてから決めたヘディングゴールなんて、
まさにそんな感じだった。
バラックは、いつも対戦しているから、よく判っていたんだろう。
試合後はポドルスキーがひとりサポーターの前で大ハシャギ。
「ま〜たポドちゃん劇場が始まったよ、ヤレヤレ」
って感じで見ているメッツェルダーやバラック達w
ポドルスキーってこんなキャラだったんだ。好感度大幅UP。
その後、バーゼル駅前のレストランでこの旅、初めてマトモな食事を取り、
急いでチューリッヒに戻り、速攻で寝る。
明日は朝一の電車でウィーンに向かうのだ。
次の日、寝坊する事なく起床に成功。
朝6時発のウィーン行きの電車に飛び乗る。
チューリッヒ〜ウィーン間の電車は1日に2本しか出てない。
どうしてこんな離れた都市で大会開いてくれるんだか…
眠い目を擦りながら、共同開催を呪う。
それから約11時間、乗り換えなしの特別電車で約900キロの旅。
延々とヨーロッパらしい田園風景が続く。
スイスのうちは美しく目をみはるような光景だが、
オーストリアに入るにしたがい段々スケールダウンしてきて飽きてくる。
さすがに11時間は辛い。
サポーターらしい人間は全く乗って来なかった。
ウィーン到着。
スイスと比べると格段に街が汚い。これが本当にあの芸術の都なのか?
のだめに騙された。
宿に荷物を置き、休憩もそこそこに、
チケット確保のために急いでスタジアムへ。
スタジアム前駅を降りるとクロアチア人だらけで、チケット相場を心配したが、
ウィーンでもチケットは余り気味で、
クロアチア人から、ほぼ定価でなんなくチケットGET。
会場に入ると、席は
トルコ人サポーター席の一番前という、かなり熱い席だった。
ピッチに近い最前列だったんで、
美人サポーターを狙う、サポーター撮影カメラマンと
何度も目が合ってしまい困る。
試合は御存知の通り、トルコが奇跡を起し大逆転勝利。
凄い試合を熱狂的なトルコ人に囲まれて観れる僥倖に恵まれ
サッカーヲタク冥利につきました。
勝利後のトルコ人サポーターの模様は↓こんな感じ
実は僕は、サッカーを面白いスポーツだとは思っていない。
TVで見るなら格闘技のほうが好きだし、
飯を食べながらならサッカーより野球を選ぶ時もあるぐらいです。
でも、サッカーには他の競技では絶対に見れない、
本当に美しい試合が50試合に1回ぐらいあるんですよ。
勝利を信じ唄い・声を出し続けるサポーターの想いに選手が応えて、
滅多に降りてこない気紛れなサッカーの神がピッチに舞い降りて、
奇跡の逆転劇が起こり、スタジアムが熱狂の坩堝と化す瞬間。
それは他のスポーツでは絶対に作れない、サッカーだけが起せる、
人間が作りあげるモノの中でも最上位に位置する神々しい奇跡だと思う。
そして、それは滅多に起きないんだけど、
スタジアムに足を運び続けなくては絶対に観ることができない、
スタジアムに足を運び続ける者だけが体感できる豊穣の一瞬だ。
その一瞬の魔力に魅入られてしまって、
わざわざこんなトコロにまで来てしまったんだろうと
抱きしめられたトルコ人のキツイ体臭に咽ながら、そう考えた。
興奮冷めやらぬまま、同室の方々と合流。
終ったばかりの試合を語り合いながら、宿のある駅に降りると、
宿がクロアチア人街の真ん中にあった為か、警官だらけ。
少し歩くと今晩の宿の周辺に
クロアチア人にチョッカイ出しに来たトルコ人が大挙集合し、エライ騒ぎになっていた。
警官がバリゲートを作る向こう側からガンガン空き瓶が飛んでくる。
かなり観辛いけど、その模様を動画に撮っておいた。
この暴動にはWOWOWのEURO特派員も巻き込まれたらしく記事にしている。
試合終了から30分。完全に歩行者天国となっているクロアチアゾーン一帯は、すでに道がビールビンの破片で敷き詰められていた。歩くたびに聞こえる、破片のチャリンチャリンという音。隣では50名程度の機動隊が、ファンの動向を見張り続けている。やがて、救急車が、けたたましい音を立てながら到着。トルコ国旗を掲げる医療品店の中で、怪我人が出たようだ。それが、クロアチア人襲撃によるものかは不明だが、とにかく機動隊は医療品店の前を固め、クロアチアサポーターを遠ざけていた。さらにしばらくすると、機動隊のリーダーらしき人に連絡が。すぐに態勢を整え、数百メートル先へ走る機動隊。その先には、脇道に密集する200〜300人程度のトルコ人サポーターがいた。赤いトルコ国旗が振られ、まるで炎のように燃えている。しばらく、罵声を浴びせあっていた両者の睨み合いは、そのうち石など“モノ”の投げ合いに発展。ビールビンが空を飛び交い、警官隊のシールドやTV局のワゴン車を直撃し割れる。横でカメラ撮影していたメディアの人がサポーターに絡まれ、どこかに連れていかれたので、さすがに映像は取れませんでした。申し訳ありません。
WOWOWの人も書いている通り、カメラかまえるだけでも警察に
「危ないだろ、死にてーのか!さっさと向こう行け!」
みたいな事を言われる状況だったんで、映像がショボいのは勘弁してくれ。
それと、↓これがトルコ人に襲われて
警察に囲まれて守ってもらっている円の中のクロアチアサポーター達、
これも観辛くて申し訳ないが、可愛らしい御嬢さんとか、極普通の人良さそうなオッサン達も
トルコ人に囲まれて超危険な状態だってのに、クロアチアコールを連呼したりして、
臆する事なく対抗してました。
クロアチア人もトルコ人も、どちらも熱すぎだ。
騒動の顛末が気になったが、こちらは明日の一番の電車に乗ってバーゼルに戻らないと
ロシアVSオランダ戦に間に合わないので、宿に戻り無理矢理眠りにつく。
おやすみなさい馬鹿野郎ども。
起床。
表にでると、昨日の騒ぎが嘘のように静まり返った街だった。
急いでウィーン中央駅から朝一番のチューリッヒ行き電車に飛び乗る。
今度の電車は特別電車ではなく3回の乗り換え。
スイスはEUに加盟していないので、国境の駅で乗り換え。
入国にあたりパスポートチェックも他のEU国より厳しめ。
でもスイスに入ってからの駅はどこも美しい。
戻りの電車はスイスの美しい風景を堪能しながら9時間の旅。
やや早めにチューリッヒに戻ってこれたので、
せっかくだからスイス郷土料理のチーズフォンデュを食べに
チューリッヒの中心街へ
ビール飲みながらチーズフォンデュを食していると、
なぜか明日試合のイタリア人サポーター達が表れて、広場で騒ぎ出し始めた。
これが本当にくだらなくて、
イタリア人達が始めたのが意味不明なサポーターケツ当てPKゲーム
面白がっているのは自分達だけという超空気の読めなさ。
これを街のど真ん中で突然始める意味がわからん。
通行の邪魔で、買い物最中のスイスのオバサン達が凄く迷惑がっていたんだけど、
しかし、イタリア人達はスイス人達からの冷たい視線を一切気にせず最後までヤリ遂げてましたw
チーズフォンデュを食べ終ったら、食後の休みはなく一路バーゼルへ、
駅につくとオランダ人だらけ
でも、オランダ戦だってのに、結局ほぼ定価でチケットGET。
これまでのところチケット戦線3連勝。
会場入りしても、
当然オランダサポーターだらけだったんだけど、
どうも応援に迫力がない。
数が多くてスタジアムはオレンジに染まっているだけど、
数的には圧倒的に劣勢のロシアの応援歌ばかりが響く。
トルコとは比べるまでもないほどショボイ。
EURO2004、ドイツ2006、EURO2008とオランダサポーターは増えているのに
応援はだんだんショボくなっていっている気がする。
かつてのオランダ応援団はスタンドに楽器隊を入れてブンチャカ♪ブンチャカ♪演奏しだして
半ば強制的サポーターに声を出させていたんだけど、楽器の持込が規制されだしてから
烏合の衆に堕した印象があるな〜
試合もいいところなくアルシャビンに好き放題やられて惨敗。
でも、日本に帰ってきてからアルシャビンがビックリするぐらい好評で驚いた。
たしかに悪い選手じゃなし、満遍なくナニやらせてもそこそこ巧いけど、
突出した武器を持っているわけじゃないし、そんなに恐い選手とは思えなかった
27と若いわけじゃないし、リーガやプレミアに移籍したって厳しいだけじゃないかと感じました。
帰りはオランダサポーターで駅が溢れんばかりのオレンジ渋滞。
なかなか電車に乗ることもできずに、チューリッヒに戻れたのは深夜2時過ぎでした。
移動と試合とチケットGET交渉の連続でさすがにバテてきたけど、
次の日も早起きして移動。
今日はイタリアVSスペインという好カードがウィーンで行われるのだけど、
翌日の4000メートルの山、メンヒ登山の為に、900キロ先のウィーンの試合は捨てて、
アルプス山麓の町、グリーンデルワルトを目指す。
今までも十分美しかったスイスの光景だが、
さすがにアルプスに近づいてくると凄みをます。
リアル「世界の車窓から」が続く電車でグリーンデルワルトへ
本当に伯爵から逃げ出してきたクラリスの車が表れそうな光景に圧倒される。
グリーンデルワルトのユースホステルでスイス人とオーストラリア人に囲まれながら
イタリアVSポルトガル戦を観戦。
その後、
明日の高山病対策の為&ガイドとの待ち合わせが始発の高山鉄道でユングフラウ
だったので早めに就寝。
いよいよ、メンヒ登山に挑戦。
登山ガイドと顔合わせるとハリウッドスターのような超イケメン。
ガイドに連れられヨーロッパ最高峰の展望台からトンネルを抜け40分近く雪道を歩き、
4100メートルの山嶺、メンヒへ。
もう歩いているだけで空気が薄くて疲れてきた。
そして酸欠と蓄積している疲労と戦いながら登攀する事、3時間
なんとか4100メートル、メンヒ制覇。
圧倒的なヨーロッパアルプスのパノラマが広がる。
↓ここまで登らないと、下からは見れない尾根の向こう側
↓ヨーロッパ最高峰の展望台もはるか眼下
いつまでも眺めていたいが山頂に居れるのは僅かな時間
夕方に近づくにつれ天候の悪化が予想されるというので、慌てて下山。
足を踏み外したら人生サヨウナラの岩場にビビりながら、なんとか駅まで戻るが、
そこから疲労で一歩も動けず。終電までグダグダ過ごす。
高山鉄道の最終便に乗り込み、宿に帰還。
疲れ果てて死んだように眠る。
翌日、案の定、疲れ果てて寝坊。
試合もないし、疲れてるし、大人しく休んでいようと思ったが、
窓から広がるあまりに美しいアルプスの光景に我慢できず渓谷に。
写真が小さくてスケールが掴み図らいですが右下に小さな手すりが人間の渡る足場です。
のんびりスイス・アルプスの豊な自然を見ていると色々と考える。
やっぱり自然は大切だよな〜と、
しかし、その一方で、スイスは科学の分野でも世界的な貢献度が高い。
まえにも書いたけど、CERN欧州原子核研究機構はスイスにあって
今年から世界最大規模の陽子衝突型加速器「LHC」が実働開始している。
デカ過ぎてとても実験装置には見えせんが、
冗談でなく赤い丸線すべてがLHCの加速器です。
せっかく来たんだし、ネイチャー大国スイスの部分だけでなく
サイエンス大国スイスの片鱗も堪能しておこうと、
アルプスから準決勝の試合に戻る途中、ベルンによって
アインシュタインの家に行って来た。
大学に残る事ができずに、この部屋で半分フリーターの貧しい生活を送っていたアインシュタインは
奇跡の年と呼ばれる事になる1905年、
特殊相対性理論と光電効果とブラウン運動に関する3つの発見で、一発逆転。
一躍科学の最先端に躍り出る。
アインシュタインの椅子に座って相対性理論の公式を読み直してみた
うん、もちろん、理解できなかったけどね!!
昼前にはベルンを立ち、間違えて鈍行に乗りチューリッヒに戻る。
予定より遅く戻ってきてしまったが、チケット戦線は今まで楽勝だっただけに
余裕こいて、ノンビリと準決勝の地=バーゼルに三たび向かう。
あまりに余裕こいて、
せっかくバーゼルに行くんだからと
改めてバーゼル問題を解きながらバーゼルに向かう。
バーゼル問題ってのは↓コレ
平方根の逆数を足していく無限級数はどの値に収束するだろうか?
っていう問題なんだけど、これが100年近く誰も解けなかったそうだ。
で、これをバーゼル育ちの若きオイラーが解いてみせるのだが、その答えが驚きの
オイラーの解法は何度見ても天才の発想としか言いようが無い。
アインシュタインとオイラーでスイスの科学部門も早足で堪能。
バーゼル駅を出ると予想に反してドイツ人だらけで藤木君ばりの青い縦線が顔面に浮かぶ。
ドスヤバス。
ダフ屋もチケット買うよコールの連呼。
駅周辺でチケ乞いをするも、今までと正反対で反応ゼロ。
もう駅周辺では無理と、スタジアムに向かうが、そこでもチケット売ってくれのドイツ人ばかり。
その日は日本代表ユニフォームを着ていたので、日本人に声を掛けられたのだが、
彼曰く、
「朝から値段が一向に下がらない。チケットの相場はカテ1で500から600ユーロ。」
との事。600ユーロと言ったら10万円を越えている。
これはもう我々の軍資金の範疇を越えてしまっていると、
早々と見切りをつけ無料で試合を観れるファンゾーンに向かう。
急いで電車に乗り込み、バーゼルの中心街へ
ファンゾーンに辿り着くと、
古く美しい街並みの中心で既にドイツ人とトルコ人が応援合戦やり合っていた。
試合は追いつき追い越されの3-2のシーソーゲーム。
こんな好ゲームになるなら、無理してでもスタジアム行けば良かったと、ちょっと後悔。
ドイツ人が凱歌をあげるなか、空気の読めない馬鹿が発炎筒を焚いて暴れだす。
大混雑のファンゾーンの中で、発炎筒なんて結構危険。
まったくどこの国にも人様に迷惑をかける馬鹿が居て困ったものだ。
でも、自分も空気の読めない馬鹿としてこれまで生きてきた人間なので
なぜかシンパシーを感じてしまい
一緒に発炎筒やってみたw
いや、
彼、なぜか日本語で「カンパイ、カンパイ」言いながら人懐っこく近寄ってきたんだよ…
前回のオランダVSロシア戦で駅が大混雑してしまいチューリッヒに帰るのが
超遅くなってしまった反省を活かして、ドイツ人との発炎筒祭りは早々に切り上げ
急いで駅へ、
駅へ向かう途中、敗戦に納得いかない超不機嫌なトルコ人が喧嘩の相手を探して
バーゼルの町をガンつけながら闊歩している。
トルコ人、短気すぎだろう。
いつもより早めに宿に戻り、明日のフライトの為に荷物を纏める。
残念ながら生観戦できなかったドイツVSトルコが最後のスイスでの試合だった。
翌朝、チューリッヒ国際空港からウィーンへ
電車では10時間近く掛かった旅が空ならわずか1時間で到着。
ウィーンついたけど、テンションは下がる一方…
街は汚いし、治安悪いし、天気も悪いし、もうガッカリニコフ。
ウィーンに着くやいなや
アプルスに帰りたくて教会の展望台から山々を眺めて涙する
ハイジの心境に…
「おんじ、次はマッターホルンに登りたいなりよ」
しかし、チケットを持たずに渡欧している我々には休む暇も感傷に耽る時間もなく
チケットGETのために早々にスタジアムへ
スタジアムへ着くと、昨日とは一転、
チケットを持て余したロシア人&スペイン人&現地人が試合開始3時間前から
チケット買ってくれ買ってくれと溢れている。
これは楽勝!時間が経つにつれチケット価格相場は暴落するに違いないと読んだ我々は
近所のバーで時間を潰す事に。
近所のオープンテラスのバーで陽気なロシア人の一団と同席する。
日本代表のユニフォームを見たロシア人が、親しげに色々と語りかけてくる。
ロシア人は親日な奴が多い。
英語が堪能な相方がロシア人の親玉っぽい奴とペラペラ喋っているうちに
「俺はスシが好きだぜ〜〜オマエら毎日スシ食べてるんだろう〜羨ましいぜ〜」
「いや毎日スシなんて食わねーよ!ところで、オマエらは毎日ウォッカ飲んでるのか?」
と酒の話になるとトタンに不機嫌になり
「ロシア人が酒ばかり飲んでいるのは酷い誤解だ!」
「酒ばかり飲んでいるのはロシアでも田舎の連中だ!!」
「ロシアの都会人はヨーロッパの中でも一番酒を飲まない人種なんだ!!」
とロシア人=酒飲みというイメージを外人が抱いている事を快く思ってないらしく
必死で否定しくる。
しかし、そんな話が終ったころ、陽気なロシア人の若い衆2人組がやってきて
「へ〜いジャパニーズ、これはなんだかわかるか〜〜い??」
と超御機嫌モード。
差し出されたのは
なぜかフィーゴの写真入りペットボトルとヨーロッパではポピュラーなネスティー。
「おいジャパニーズ、とにかくこれを飲んでみろよ〜」
というので、一口飲ませてもらうと、これが紅茶に見せかけたブランデーだった。
それもかなり高級なブランデーだった。
あまり酒に強くない僕が咽ていると、馬鹿陽気なロシア人の2人組はゲラゲラ笑いながら
「このブランデーをこのネスティーのペットボトルに入れ替えてスタジアムに持ち込むんだぜぇ〜」
「どうだいジャパニーズ、俺達ロシア人は頭も冴えているだろう〜〜」
と自信満々。
おいおい最初の話と違って、やっぱり超酒好きじゃねーかロシア人ww
この兄ちゃん達があまりに自信満々で楽しげだったんで、
EUROのスタジアムには酒だけじゃなくペットボトルどころか、
どんな液体も持ち込み禁止なんだという事を告げられなかった…
まあ、こいつらなら、持ち込み禁止が判明するゲート前で
「それならしょうがない一気飲みだぁぁぁ!!」
で終わりなんで、無問題だろうけどね。
しかし、酒好きはロシア人だけではなかったようで、
スタジムア周辺では
EURO会場ではアルコール持込禁止&場内ではノンアルコールビールのみの販売
という規制に抗議してFUCK non alcholic BEER のボード掲げて練り歩くスペイン人の集団と遭遇。
こいつらも妙にノリノリだった。
飲兵衛の相方と意気投合していた。
ヨーロッパ来る度に思うのだが、
こちらではサッカー会場周辺でのアルコール消費量が日本の10倍はあると思われる。
試合開始が近づいてきたので、チケット確保に走る。
予想通り、相場は暴落していて、300ユーロのカテゴリー1を定価の20%の60ユーロで購入。
昨日のドイツVSトルコとの相場とは全く逆だった。
「いやー安く買えて良かった良かった」
「今回の俺達はかなり勝組みだったな」
と喜びながらスタジアムに向かうと、
あまりのチケットの余り具合を見てからか
もの凄い韓国人を発見!
大胆にもチケットくれニダ!!!ボード!!
彼はわざわざ韓国からやってきたらしい。
最終的にチケットを誰かから貰えたのだろう?気になるところだ。
試合はスペインの圧勝。
セルヒオ・ラモスが恐ろしいほど成長していた。TVに映っていたかわからないが、
試合終わり頃、、1対1だとなにやっても通用せず、
ボール弾いてセルヒオラモスから逃げようとするとセナにそのボール拾われて、
困り果てていたロシア人FWがやっと抜けたと思った瞬間に、
後ろから追ってきたセルヒオ・ラモスになんなくスピードでボール掻っ攫われて、
膝に手を当てて半べそ掻いているシーンには寒気すらした。
こいつがまだ22歳とはとても信じられん。この先、どこまで延びるんだろうか?
雨にズブ濡れになりながら、宿に帰還。
雨と疲労で最後の夜にハジける計画も御破算で大人しく眠りにつき、
次の日の早朝、ウィーン国際空港から日本へ
ヘロヘロになりながら戻ってきて、録画しておいた日本代表VSバーレン代表を見て
更に疲労が増して、今日まで死んだように過ごしていました。
八日間で2000キロ近く電車で移動して5試合会場に行って4試合生観戦して
その合間に4000メートルの山を登る旅はさすがにキツかったであります。
タフすぎる
Posted by: at 2008年07月04日 05:38いいなー
Posted by: とし at 2008年07月04日 05:42乙。面白かった。
UGの記事は観戦記が一番面白い。
今回はジャッキーにならずにすんで良かったね
え、これ別人?
宇都宮とタメ張れるクオリティじゃん。
よく頑張った感動した。
つかメンヒ登山までしたのかwwwwww
どういう体力してんだよw
Posted by: at 2008年07月04日 09:37
やっぱり行かなくちゃ始まらない。
素晴らしい旅行記でした。
Posted by: ねこ at 2008年07月04日 10:53UG楽しいレポ乙。
南アフリカでもイングランド人は
現地人相手に絡むのかなw
旅慣れているっていいなぁ..
TBSでもセルヒオラモさんの
鬼振りはしっかり放送されてました。
りんごぽっぺアルシャビンは、
全く映ってなかったす。