山口県議会の全議員49人は3日、超党派の「日本伝統捕鯨とクジラ食文化を守る議員連盟」を設立した。国際的に反捕鯨の風が吹く中、古式捕鯨の栄えた長門、近代捕鯨の拠点の下関両市に息づく歴史や、クジラを残さず利用する食文化の継承とPRに取り組む。
山口市内であった設立総会には、県議や県関係者ら計26人が出席。会長に松永卓副議長、副会長に下関市選挙区の伊藤博県議と加藤寿彦県議を選出した。松永会長は「日本の調査捕鯨にバッシングの波が押し寄せており、設立は意義深い。文化を発信しよう」とあいさつ。懇談会ではクジラの肉や内臓を使った会席料理を味わった。同趣旨の県議の団体は、長崎県議会有志の懇話会に続き全国で2番目。全議員による議連は初めて。
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