『キンシャサノキセキが悲願の重賞初Vへ向けて出走』 |
出走日:2008年07月06日(日) |
宝塚記念も終わり、いよいよ本格的な夏競馬に突入する。
その夏競馬開催中の函館競馬場では、サマースプリントシリーズ第1弾の第15回函館スプリントステークスが行われる。
その第15回函館スプリントステークスでは、キンシャサノキセキ(岩田)が人気になりそうである。
キンシャサノキセキは、G1の高松宮記念で2着に好走しており、スプリント実績では断然である。
キンシャサノキセキは、高松宮記念において、逃げ争いの直後となる4~5番手の馬群の中を進み、直線では一旦先頭に立ったが、ゴール前でファイングレインに差されてしまい、2着に敗れてしまった。
しかしながら、
キンシャサノキセキの第38回高松宮記念の2着は、早めに先頭に立つ横綱競馬によるものであり、内容的な価値は高い。
よって、ローカルのG3の第15回函館スプリントステークスに56キロの斤量で出走できるキンシャサノキセキが好走する可能性は高いと競馬理論では判断している。
なお、キンシャサノキセキにとっての課題は高松宮記念以来の出走となる点だが、気性の勝った馬であり、仕上がりさえ悪くなければ大きな問題にはならないだろう。
プレミアムボックスも高松宮記念以来の出走で、第15回函館スプリントステークスに望む。
高松宮記念において、プレミアムボックスは、中段よりやや後方のインを進んだが、10着が精一杯であった。
よって、第15回函館スプリントステークスにおいて、
プレミアムボックスが、キンシャサノキセキを逆転する可能性は低い。
ただし、第15回函館スプリントステークスは高松宮記念よりもかなりメンバーが弱化したので、プレミアムボックスがキンシャサノキセキの2着争いに加わる可能性ならばあり得ると競馬理論では判断している。
他には、キングストレイル(ホワイト)が第15回函館スプリントステークスで人気となりそうである。
キングストレイルは、近走で敗戦を繰り返しているが、去年のスプリンターズステークスの4着の内容が抜群で、スプリント適性の高さはかなりのものである。
スプリングステークスにおいて、キングストレイルは、初の1200mのペースに戸惑うことなく、中段よりやや後方を追走し、直線で大外から追い込んだが、外々を回らされるコースロスが響いて、4着が精一杯であった。
キングストレイルは、インが極端に有利な馬場(高松宮記念馬スズカフェニックスが外を回らされて9着だったことからもいかにインが有利であったかが分かる)を大外から唯一追い込んだ馬であり、レース内容的には、勝ったアストンマーチャンと互角以上である。
よって、第15回函館スプリントステークスにおいて、キングストレイルに、キンシャサノキセキと同等又はそれ以上の高い評価を与える必要があると競馬理論では判断している。
一方、CBC賞から、2着のスピニングノアール、4着のウエスタンビーナス(郷原)、8着のタニノマティーニ、9着のトウショウカレッジ(池添)及び10着のリキアイタイカンが第15回函館スプリントステークスに出走する。
CBC賞は前半34秒0のスローペースであったため、
逃げて4着に粘りこんだウエスタンビーナス及びインの3番手を追走し8着に敗れたタニノマティーニのレース内容の価値は低い。
よって、ウエスタンビーナス及びタニノマティーニが第15回函館スプリントステークスで好走する可能性は低い。
一方、スピニングノアールは、6~7番手のインを追走し、直線でもインをついて2着に浮上した。
スピニングノアールの第15回函館スプリントステークスの2着は、
得意の中京競馬場の馬場とスローで無駄な距離を走らせなかった福永祐一騎手の好騎乗によるものである。
よって、第15回函館スプリントステークスにおいて、スピニングノアールがCBC賞の2着だけで過剰に人気になるようであれば、評価を下げるべきと競馬理論では判断している。
一方、トウショウカレッジ及びリキアイタイカンは、スローペースの展開を後方の外目から追走して追い込んだが、追い込みが不発に終わってしまった。
トウショウカレッジ及びリキアイタイカンのCBC賞の敗戦は、展開が向かなかっただけであり、着順ほど悲観すべき内容ではない。
よって、ハイペースで追い込みが有利な展開となれば、トウショウカレッジ及びリキアイタイカンがスピニングノアールを逆転する可能性もあり得ると競馬理論では判断している。
3歳馬からは、ゴスホークケン(松岡)及びルルパンブルー(吉田隼人)が第15回函館スプリントステークスに出走する。
ゴスホークケンは、今年に入って、ニュージーランドトロフィ及びNHKマイルカップで惨敗を繰り返しているが、朝日杯フューチュリティステークスを制してG1馬となっており、実績的には断然といえる。
よって、ゴスホークケンが古馬のスプリント戦で通用するか否かが問題となるが、朝日杯フューチュリティステークスで11着、NHKマイルカップで11着のアポロドルチェが古馬オープン特別のバーデンバーデンカップを圧勝したことを考慮すると、
今の低調な古馬スプリント戦線であれば、ゴスホークケンが通用する可能性は高い。
よって、第15回函館スプリントステークスにおいて、ゴスホークケンにもそれ相応の高い評価を与えるべきと競馬理論では判断している。
一方、ルルパンブルーは、フェアリーステークスでスプリント重賞を制し、牡馬相手のファルコンステークスでも3着に好走しており、スプリント戦線では底を見せていない。
しかしながら、ファルコンステークスで2着のマルブツイースターがバーデンバーデンカップで惨敗を喫していることを考慮すると、ルルパンブルーであれば、ゴスホークケンを重視して予想すべきと競馬理論では判断している。
以上のように、競馬理論は、第15回函館スプリントステークスに出走する有力各馬の能力を分析した。
この分析結果に、調教、枠順、馬場状態及び展開などの様々な要素を加味して、第15回函館スプリントステークスの最終的な予想を決断する。
競馬理論のファンの方は、第15回函館スプリントステークスの予想をお楽しみに。
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